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メディアとしてのメディアアート

アーバンコンピューティングシンポジウムで、森脇裕之さん・森山さん・江渡浩一郎さん・前田邦宏さん・安藤さんのお話を伺った。

光をテーマに色々な活動を行ってきたこと(小林幸子さんの衣装や柏の葉駅で行われたテレイヨ・グラフィー)に続き、大阪の千里で行われている「未来の学校」やニューキャッスルに遠征した「東京ピクニッククラブ」などの紹介があった。


森脇さんのお話の中ではっとしたのは、メディアアートは、新しいテクノロジーを使ったアートだと思われているだろう( http://ja.wikipedia.org/wiki/メディアアート)けれど、メディアアートはデジタルかアナログか・最新技術か枯れた技術かは問わずにメディアとして機能するアートであるべきなのではないか?ということだった。

人と人・人と場所をつなげて、地球や国や都市や街や村の中で機能不全に陥っている場所を活性化する役割があるものをメディアアートと呼ぶべきではないか?、ということだろうか。とても共感できる。

また江渡さんとのセッションでは、ネット内で完結したシステムのほうに関心がある江渡さんと、ネットと都市とが混ざり合っているシステムに関心がある自分、というコントラストが浮き上がってきたことはとても興味深かった。

仮想か現実か・デジタルかアナログか・最新技術か枯れた技術かに関係なく、何をどう組み合わせるとどういう効果があるだろうか?ということに個人的な興味があるのだけれど、その源泉はどこにあるのだろうか。
いぜんとある航空工学科出身の情報システムの先生に、機械工学科卒のやつはとにかく動けばいいと思っていてシステムの思想や原理に対する関心が低いんだよな、と言われたことがあるのだけれど、関係があるような無いような。