問題領域-The Problem Area-



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問題領域-The Problem Area-

とは社会や集団が関心を持つ一般的なテーマである。例によって、問題領域は今問題になっている多くの問題を包括するほど範囲は広い。例えば、水質汚濁が問題領域とされた場合、水質浄化、適切な農業実習、殺虫剤の使用は、その問題領域の範囲内で議論することのできる特定の問題群である。

問題領域を狭めてゆくためには、現状のシステムの目標のアウトラインを示すことから始める。それから、その目標に到達するために何がなされるべきか、現状のシステムはうまく機能していたかを自問し、現状のシステムが目標に向けてうまく機能していなかった点を見つけだし、その失敗の原因を究明するために分析を行う。論題になるかどうかを見極めるときに、次に示す質問は役に立つだろう。:

  1. その問題領域の範囲内に、実現を望むが未だ満たされていない目標はあるか?
  2. その目標に向けて、今までにどれだけ進歩があったか?
  3. なぜその目標は達成されなかったのか?その障害となったものはなにか?
  4. その障害の克服には、どんな解決法を実行することができたであろうか?
  5. 比較してみた場合、目標の達成に向けてとられてきた解決法のどれが最も効果的であったか?

上に挙げた5つの質問に答えることによって、問題領域の強さと弱さを定めることが出来るようになるだろうし、プランの見取り図を描く一助となり、どこをリサーチする必要があるのかを決めることが出来るだろう。最後には、実際に意見を発表しなければならないと決意するいくつかの論点に眼をつけることが出来るようになる。

-Activity-

  1. あなたが興味を持つ問題領域を選び出しなさい。上に挙げた質問を用いることによって、その問題領域の強さと弱さを分析しなさい。それは、ディベートにとって有用か?


Mineichiro Yamakoshi
Sat Dec 16 12:20:50 JST 1995