一般的に言って、ディベートで選ばれるテーマは、立法府や裁判所のような「現実の世の中」の問題を解決する場所において交わされる議論のテーマと似ている。このパラレルな関係を示すよい例が1973年に起こった。その当時のカレッジ・ディベートのテーマはエネルギーの有用性に関するものであったが、ディベーターがその年のディベート・トーナメントに参加しているときに、OPECがアメリカ合衆国に対する石油輸出の停止に向けて動き始めた。学生ディベーター達は、重要かつタイムリーな政治問題についての強さと弱さにかなり精通している立場にあると知ったわけである。なぜなら、ディベーターは、それら問題について双方の側から議論していたが故に、国の政治を分析する必要があったからである。その結果、ディベーターはその問題に精通した国民となった。この章を読んだあとには、次に示す用語を理解しているべきである。:
この章では、論題はどのような形をとるかに注目し、ディベートにとって有用な論題の型に目を向けることになるだろう。最終的には、なぜ論題の形で綴られるのか、ディベートでは聴衆はどんな役割を果たすのか、が分かるであろう。