« 助手席 | メイン | 「カネで買えないものはない」 »

November 21, 2004

そしてだからまた。

灯火の消された街で
足音だけが孤独を告げる

誰にも届かない声で
泣いていたとして
誰が救ってくれるというの?

世界中でたった一人と
何一つ変わらない
誰も互いに微笑まず
誰も互いに心を隠して


優しい空に君はいつか消えて
眩しい明日に夢もいつか溶けた

いつのまにか
また誰もいない世界


行き先の消された道を
想い出だけを頼りに歩く

そこには未来などないと
知っていたけれど
物語を亡くした時代じゃ
それも仕方ないのかもね


あざとい夢に誰が街を去って
忙しい街に誰が夢を運んで

それをまた
キャタピラが踏み潰し
チョークで描きなおす

タイムマシンひとつない世界で
取り戻せないものは
一見、あまりにも多いけれど

いつか
「もう取り戻せなくてもいいさ」と
笑える自分に出会える日くらい
信じてみてもたいな

+++++++過去は救える。+++++++++++


よく、過去は変わらないなんて言う。

確かに、現象として起こってしまったことは、きっと変えられない。どんなに願ってみても、きっと取り戻せないものや帰れない場所はある。

でも、自分にとって、その出来事や過去は何だろうか、と考えてみたとき、それは現象として起こってしまったことではなく、むしろ「悲しい」や「嬉しい」という気持ちだったりする。

たとえば「穴から落下事件」や「選ばれなかったという事実」、ではなくそれを悔しがっているという気持ちが、過去を変えたいと思ったりさせてしまう。

事実は変えられない。でもその現象それ自体には、悲しみも苦しみもない。それを「悲しい」と思う自分の心があるだけだ。

つまり、過去は結局、自分の心の中で処理する出来事である以上、心に還元できる出来事。僕たちは過去のいくつもの出来事を気持ち越しに見ているに過ぎない。

気持ちならば、いつか変わることもある。
気持ちが変われば、出来事それ自体は変わらなくても、「悲しい」が「嬉しい」になったりすることもある。

だから、悲しいことがあったら、きっと、それはいつの未来でもいいのだけど、それを救える日が来ることを信じてみる。
というか、今悲しいと思っていることを、「ああ、あれで良かったんだ。あのときのあの出来事は間違っていなかった」と思える自分を、信じてみる。そう思えるように、走ってみる。走れないなら、走れる自分を、信じてみる。

投稿者 POE : November 21, 2004 12:00 FM

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://web.sfc.keio.ac.jp/~t03881nf/poeg/mt-tb.cgi/632

このリストは、次のエントリーを参照しています: そしてだからまた。:

» no fax payday loans from no fax payday loans
Very nice site.Maybe you need some more pictures. [続きを読む]

トラックバック時刻: Desember 23, 2006 08:14 FM

» interesting take on payday loan from interesting take on payday loan
A 300 apr potential payday loan you loans or to A 300 apr potential payday loan you loans or to [続きを読む]

トラックバック時刻: Mars 14, 2007 03:06 EM

» check this cool cash advance from cash advance
If does cost dollars you cash ad... [続きを読む]

トラックバック時刻: April 8, 2007 03:17 EM

コメント

コメントしてください




保存しますか?