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Mars 18, 2005
図書館で
特に見たいという本もなかったので、論壇とか言われる雑誌を何冊か見てた。
多分、発行部数は多くて数万とか十万ぐらいなんだろうけど、あういう雑誌って
誰が見てるんだろう。電車の中でのくたびれたサラリーマンは週刊誌か漫画誌を読んでいる光景しか見かけない。
でもその気持ちが少しわかった。なんか、読んでたら疲れてきた。情緒爆発の文章とか、息の詰まりそうな文章まで。
生まれた時代が80年代という、政治性の残像さえ残されていないときを過ごしてきたぼくにとって、民族とか伝統とかに熱くなられると滅入ってしまう。
いや、考えなくちゃいけないのはわかってるし、考えるべきだと思う上に、非政治性ってのが何の担保もないまやかしってことはわかってるつもりなんだけど、でもカッコ悪い上に笑うのも難しいじゃん、政治的なことって。
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主語を被害者にして
わかちあえる悲しみ
共に犯人を憎めば
わかちあえる悲しみ
手軽で優しい悲しみ
silent majority
今はどこを走る
silent majority
それとも立ち止まってしまったのか
silent majority
呼びかけても返事はない
silent majority
声の出し方を忘れてしまったのか
チャンネルを変えても
あの人は泣きつづける
チャンネルを変えた
きみは次の不幸を探す
背中に携えた
いつもの日常を武器に
silent majority
闘うことに疲れたなら
silent majority
思い出してください
silent majority
まだ闘いが始まってすらいない可能性
silent majority
使い分けた顔立ちが変わる瞬間
どこにもないペンで
未成年の顔に落書きをする
弱々しい瞳を
凶悪犯に塗り替えてみる
彼を切り捨てて
それで終わりにしてみますか
そのあとの笑顔まで
保障してくれますか
silent majority
遠い日の幻に
silent majority
憧れつづけていた
silent majority
とっくに切れた線路を
silent majority
誰かと走っていた
あの日解れてしまった糸が
今日も誰かの首を絞める
同じ時代に生きていることまで
いっそ想像ならば
silent majority
きみの名前を知らない
silent majority
きみの想いを知らない
silent majority
それでも尋ねていいですか
silent majority
きみはいますか
silent majority
きみのことばが
silent majority
消えてしまう日まで
silent majority
呼びかける喉が
silent majority
壊れてしまう夜まで
silent majority
いつのまにか
silent majority
壊れてしまう夜までには
投稿者 POE : Mars 18, 2005 11:03 EM
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