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Mars 24, 2005

大作B級ドリーム

久しぶりに大作B級ドリームを見た。おかげで起きるのが二時間くらい遅れた。映画館に行ったと思えば納得だと言いたいのだけど、何せB級なのでそれほどの満足感はない。いや、C級か?

<紹介とあらすじ>
くにに何らかの理由で消されようとしている主人公のはなし。政府は収監計画、裁判計画を発表。主人公には一日の猶予こそあるが、すでに監視下にあり逃げ出すことは困難な状況。
仲間に助けを求めた主人公の逃走がはじまる。収監前夜のやりとり、仲間と政府の攻防には鬼気迫るものがあると好評を博した。車に情報機器を積みながら、政府から逃げる主人公たち。情報戦とカーチェイスという物理的な攻防が絡み合う。
だが、突然政府側の追跡は停止。そのまま取り残される主人公たち。一体何が起こったのか。原因不明のまま話は展開を変え、第三京浜を舞台にしたひとりカーチェイス(仲間の暴走)に。京浜工業地帯に車が突っ込んだ瞬間、夢は終わる。

<講評>
政府に消されるという点から陳腐だが、その理由となるきっかけの描写が弱いのが致命的といえる。いくら現実離れしていようが荒唐無稽であとうが、臨場感を感じてしまう夢という媒体に甘えてすぎてしまっている。
政府からの逃亡劇となる中盤の展開はテンポが良く好感を持てるが、その勢いが持続しなかったのが残念。途中で意味不明の方向転換は「夢らしい」といえばその通りなのだが、ここでもあまりに説得力に欠ける上に、フォローもない。唐突な幕切れも、視聴者に印象を残しにくく、すぐに忘れられてしまうという従来の夢を出ていない作品といえる。
特別な装置も、膨大な制作時間もなく五感を使ったエンタテイメントを提供できることが夢というメディアの強みなのだから、より説得力と構成力を持った作品の登場を期待する。

投稿者 POE : Mars 24, 2005 11:15 EM

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投稿者 spironolactone : Juni 29, 2006 09:53 FM

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