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Juni 30, 2005
J-POP
今NHKでやっていた「日本語なるほど塾」という番組。J-POPに見られる日本語と言うテーマだったので、ついついノートをとってしまった。キーボードでとるノートなんて久しぶりだよ。文字ばっかりだ。
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J-POPという言葉はJ-リーグと同じ頃に定着。歌謡曲と比べた時その定義とは、タイトルや歌詞に英語が多いこと、生き方を歌う曲が多いこと。
さきがけになったのは1986年の「My revolution」。「求めていたい My revolution自分だけの生き方、誰にも決められない」。雇用機会均等法の施行された年。恋愛だけの歌じゃない、自分の価値観をうたう。そして「My revolution」というように、J-POPの英語はそもそもネイティブの英語なんて志向していないハイブリッド英語とでも言えるようなもの。
キーワードは「時代」「季節」「永遠」。歌における出現率がそれぞれ20パーセントを越えている。たとえば「季節」という言葉は戦前ではほとんど使われていない。「太陽の季節」のヒットの頃から徐々に出現率が増えていった。価値観が多様化する現代において、「時代」に押し流されずに生きてゆくために、「時代」を意識せざるをえない。
そしてその中で変わらないものが欲しいという欲求が「永遠」という言葉に表出しているのではないか。
不変性の志向には二種類がある。ひとつは「がんばっていこう系」。たとえばウルフルズの「ガッツだぜ」。もうひとつは「あの輝きを忘れない系」。GLAYのグロリアス。過去のひたむきになっていた自分を思い出しながら、過去において永遠を志向している。また応用として「こんな時代だから愛していよう」という曲もある。
以上のように、J-POPでは時代と向き合う、社会へのメッセージという二点が大切。というわけで番組では21世紀におけるJ-POPを番組で作ってみました。ソニンさんに歌っていただきます。
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で、番組が作った曲。
タイトル「GAME」
歌 ソニン
「人生はイス取りGAMEだね」
「毎日がイス取りGAMEだね」
「マスコミや大人たちはいつだって私たちを悪いように言う」
「WAIT!何が悪いの どんな綺麗な花だって土の中で冬を越すわ」
「WAIT! NEET or FREETER そんなNAMEばっかりで気安く呼ばないで」
「授業じゃ学べないことがある」
「WAIT! んな批判するなら どんな学校の授業よりも勝ち組の方程式を教えて」
......さすがNHKですね。「近年の社会の二極化、若者問題に焦点をあてて作ってみました」というのが監修者の弁。リアリズムを志向したらしいです。何だか久しぶりにすごいものを見てしまった気がします。
投稿者 POE : Juni 30, 2005 10:42 EM
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コメント
「文学研究者が書く小説マニュアル」を彷彿させました。
投稿者 日吉男 : Juni 30, 2005 11:24 EM
すごいですね、、、最後の歌。
NHKの「イタイ感じ」が良く出ている気が。笑
投稿者 aya : Juni 30, 2005 11:52 EM
やっぱり強烈ですよね。
NHKの歌。。。
NHK,これからも目が離せません。
投稿者 POE : Juli 2, 2005 06:42 EM