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Juli 20, 2005

嘘っぽい

夏って嘘っぽい。夏には虚偽のにおいがある。

たとえば昨日、気温が31度くらいの道を歩いたのだけど、歩いても歩いても少しも実感がわかなかった。自分がどこを歩いていて、どこを目指していて、何で歩いているのか。

空が高くて、世界が見たこともない色で照らされていて、影が伸びても熱は緩まないで。

そういえば去年の夏の記憶のリアリティもおぼつかない。おととしの夏もどこかあやふやだ。どれだけ夏の思い出をたぐってみても、何だか嘘っぽい。夏休みが終わることが少しも信じられなかったのは、夏自体が偽者っぽいからかも知れない。

などといくら訴えてみたところで、明日からの全て(レポートとか読むべき本とかノルウェーとか)が嘘になるわけでもないのにね。

投稿者 POE : Juli 20, 2005 09:27 EM

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