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Juli 23, 2005

分水点

街の灯が
モザイクの夜にまぎれる

帳は遥か上空で
光をもて余している

幾重にも連なった星は
今日もまた遠ざかり

人たちの行方にさえ
過剰な意味を重ねてしまう

歩いてきた道に
与えるべき言葉を失ったまま

いつかたどりつく場所に
何の保証もなく憧れている

風向きが変わる
真夜中の交差点

さびしい目をしていた
いつでも笑っていたはずなのに

希望だけ足りない世界の中を
もがくように歩き 何とか果てにしがみつき

ただここにいたかった
それだけなのにね

夜明けの色が
まだ街に残る頃

小さな手をつないで
とにかく遠くへ遠くへと

宛先はポストに置いてきたはず
だけどただ流れてゆく人たちの

通りすがりの涙がとてもきれいだった
数え切れない夢の残り香ばかりだけ優しくて

投稿者 POE : Juli 23, 2005 02:30 FM

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