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August 28, 2005
3週間
到着してから3週間。まだいくつかの懸念事項は残るけれど、たぶんどうにか生きていける。でも考えてみれば、同じ星で生きていけないなんてのは失礼な話で。
たとえばこのくにに生まれていたらどうなっていたかな、とか考えてみてまた打ち消す。そんな想像はきっと創造的じゃない。自分が心理学よりも社会学に傾倒しているためだと思うけれど、結局すべては社会が作り出したものに過ぎない、という考え方のほうがしっくりくる。ということは、このくにで生まれていて、このくにで育っていたら、それは一人称が変わってきてしまう。
だけど、生まれてから...という想像はナンセンスでも、可能性としては無限にある分岐点の中で、ありえたかも知れない未来の中で、どれくらの幅でなら、一人称で語ることが許されるのだろう。たとえば、このくにへ来ない選択肢はすごくあった。今、控えた就職活動を考えながら、悶々とした30度の日々を送っていたかもしれない、というのは少しも突拍子ではない。
ありえたかも知れない日々を想うのは楽しい。ありえないことを望むことと、それは少し似ている。実現不可能なわけではなかったが、実現不可能にもはやなってしまった。そんな状況はつまり、今どこかで起こっているかも知れないことでありながら、その分岐点は過去であり、今はもう改変ができないという点で、そこには現在形のノスタルジーがある。
そんな、3週間目。別に、まだそれは、憧れのノスタルジーなんかじゃないよ。(つまりですね、後悔してませんよ。まだ!)
投稿者 POE : August 28, 2005 05:51 EM
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