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August 09, 2005

出発から到着まで<そら>

成田。羽田ではなく成田

南回りで行ったので、まずはクアラルンプールへ。まわりは半そで短パンの絵に描いたようなバカンス気取りの人ばかり。音楽も南国ムードたっぷり、客室乗務員も女性は民族衣装風、男性は緑のスーツに蝶ネクタイという適度なおバカさが徹底されていた。こっちは、これから冷たい国へ行くというのに。安いチケットを買うと、こんな場所でもかなしい想いをしないといけないのだろうか。

白の支柱が幾何学上に配置され、散りばめられた照明が星屑のように光るクアラルンプール空港。船旅は、かならず出発地と到着地の二つの空港を通る。ということは、自ずとその二つは比較対象になるわけで、成田空港の色気のなさが強く意識された。それとも成田も帰りの印象をyくするために、到着ロビーは気合をいれて作っているのだろうか。

そして次は12時間かけてクアラルンプールからアムステルダムまで。時差ボケ助長のためかおかしな時間に機内食が数回出される。そしてなぜかここまで来ても、日本米らしき米が出される。飛行機はいくつもの朝やけ間際のくにを越えて、アムステルダムへ。

広大なアムステルダムの空港を抜けて、オスロ行きの便へ。やっとここまで来て、ノルウェー語らしきことばを聞く。飛行機のアナウンスもノルウェー語、英語の順番になる。なぜか英語の方が明らかに短い。どこをどう省略しているのか、このくにから帰る日にはわかるようになるかな。

オスロ空港は、やはり近代的でありつつ木の質感をいかした建築になっている。道も一本道でいけるようになっていてわかりやすい。ただ、荷物のトラブルがあったようで、一緒に来た友達を含めて多くの人の預け荷物が遅れて届くことになりそう。入国審査は、飛行機のタラップの上でおじさんがパスポートを2秒ほど見て終了。目的も何も聞かれはしない。


ここまでで、27時間。時差にして、7時間。だけど、時差ぼけは少しもなかった。普段から、不規則な生活をしている賜物だろうか。しかも一日が都合34時間になったなんてとても得した気分だ。いくら寝ても、いくら待っても朝にはならない。そんな夜にずっと憧れていた。スペースシャトルからは一日に何回も朝焼けを見るというけれど、そうじゃなくて朝を避けてひたすら飛んでいく飛行ルートとかってないのかな。


知らない場所で、知らない言葉で、知らない人の中で
知らない場所の、知らない言葉の、知らない人になる。

そんな経験は少しだけ楽しい。でもそれは行き先も、帰る場所もある空港で、だからかな。

投稿者 POE : August 9, 2005 03:23 FM

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