August 22, 2005
同じもの
同じ空が見られるなんて、せいぜい半径数十キロの中での出来事。
それでも、同じ空を見ているんだって信じたくもなっちゃうよ。
たとえば、原子のひとつぶ、粒子のひとつでも、届くことを、届いたことを。
逆に、複製が容易なものならいくらでも、同じものを見ることが出来る。ニュースサイトのトップページ、メールのテキスト、同じページを開いた本。
だけど、同じものがあふれるものじゃ、意味がないのかな。でも、そんなことを言っていたら同じものなんて不可能になる。独我論を真正面から否定する(ような気がする)アフォーダンスの理論にしたがったって、同じ場所にいないなら同じものは見られない。
それでも、同じ空や同じ月に、ひとが過剰な意味をたくしてきたのは、たやすく複製できる(複製されている)ものだからかな。たとえ同じ場所を見ていなくても、空は青くて、雲は流れていて。たとえ角度が高さが違っていても、月は空を運行して。
だとしたら、たとえばyahooのトップページを見て、そうかあの人もこのサイトを見ているんだろうな、っていう態度は昔でいう「天の原、ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出し月かも」なんだな。そう思うと、yahoo Japan さえいとしくなる。だってyahoo NORGE、これだよ?
投稿者 POE : August 22, 2005 05:55 EM
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