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November 01, 2005

ネイティブと形容詞

ネイティヴ信仰にはときどきとんでもない落とし穴がまっている。

------この答え何?形容詞うめるとこ。(他力に願い)
「ああ、この形容詞は普通に大きいか、とても大きいかで使い分けるんだよ。」
-----でも、家も島も大きいのになんで違う形容詞を使うの?
「家のほうが常識的に大きいものだからじゃん。」
-----(島のほうがふつう大きいけど)aとかtheのようなもの?
「それも関係しているかも知れないけど、細かいことはその文脈によって変わってくるから、いちいち覚えるしかないんじゃない。」
-----なんでこれだけ形がぜんぜん違うの?
「遠くから見てるから小さく見えないからじゃないの。」

と教えてもらったので、ノルウェー語の形容詞はとてつもなく複雑なんだなと思って、この二週間くらい生きてきた。しかし昨日、テストも近いし、日本からもってきたノルウェー語の文法書を見てみると衝撃的な事実がそこには書かれていた。

ノルウェー語の形容詞は、男性・中性・複数により変化(しかも基本的に規則変化)するだけだった。その他にも新情報がたくさん。大学で使っている教科書は文法の説明もノルウェー語だし、最近授業も基本的にノルウェー語ですすんでるから「そういうものなのか」と流してきた文法事項にもしっかりと(しかもすごく簡単で単純な)ルール多数。

考えてみたら逆の立場で、日本語をきちんと教えられるかといえばNEI。何十冊も本がでている「は」「が」の違いはもちろん、韓国語と違ってあいまいな敬語を使う基準とか、「そういうことになっている」として例を挙げることしかできない。もちろん、い形容詞とかくらいの違いくらいはわかるけど。

ちなみに、日本から持ってきたノルウェー語の文法書というのは、ドイツ語を一緒にとっていた友達が見つけてきてくれたものです。

近くのネイティヴよりも、遠くの友人。

投稿者 POE : November 1, 2005 07:37 EM

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