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Desember 05, 2005
余所者
最近、日本よりもノルウェーの方が生きやすいかも知れないと思っていた。でもその理由がわかった。自分がよそ者だからだ。
ここじゃ、見なくていいものを見なくていい。というかノルウェー語がほとんどわからない中で、極右の外国人排他論だとか人種問題だとか、少なくとも現地の言葉で知ることは出来ない。
消費税25パーセントは払っているけど、その他にこのくにには何も貢献していないし、それを求められてもいない。ただ1年だけいて通り過ぎる人にすぎない。
何も知らないで生きてゆくことができる。世界にはそれなしで生きていけることがたくさんあって、それを知らないほうがきっと生きやすい。歴史も、権力構造も、財政問題も、目には見えないし、知っていてもさしあたり今晩や明日には役に立たないのだから。
何も知らずに漂い続けていけるならそれでもいいのかも知れないね。一番搾取しやすい人間の典型だけどね。(もうすでに気づかず構造的に搾取されてるのか?)
*
あの頃鉄橋の下
話し続けた未来は
うまく
みんなのこころに散らばって
たとえば君たちを思い出すたびに
きらり乱反射がまぶしい
だけどそれを
もう一度拾い集めても
僕たちは
もうそこには辿り着けないのにね
どこまで行くんだろう
あの頃の未来には少しも近づいちゃいないのに
なんで過去だけが遠くなってゆくんだろう
ここはどこだったんだろう
投稿者 POE : Desember 5, 2005 08:16 EM
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