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Januar 01, 2006

2OO6

モノクロでぼやけているのだけど、その隙間から青が少しだけ滲んでいる気がする。2006のイメージ。2007より未来度はおちるけれど、それでも胎動が聞こえそうな気がする。それが壊れ始めの音でもいいよ。

知識人は知っていたのかも知れないけれど、2006年がはじまる時間は世界中で違う。時差があるのだから当たり前なのだけど、こっちがまだ2005年にたたずんでいる中、アケオメーとか盛り上がっているのを見ると、ついつい興ざめ。まがりなりにも西暦の変わる瞬間で、それは交換不可能なものだと思っていたのに、世界中で24時間にわたってこんなにあふれていたなんて。

全ての人は個人的な時間を持つけれど(「私にとっての2005年は~」みたいな。まさにこのブログのこの文章みたいな)、そうした個人の時間とかいう概念もグレゴリオ暦という普遍的時間の存在によって可能になったわけじゃないですか。つまり、個人が西暦や時間でものごとを考えたり語るようになったのは、恣意的な区分であるはずのグレゴリオ暦がそれだけ社会の成員に受け入れられているため、ということ。

でも、いくらその世界の多くで受け入れられているグレゴリオ暦にも、時差という壁があったことをすっかり忘れていたんだ。まあ、個人的にはグレゴリオ暦受け入れずにまだ2003年だからいいんだけどね。

ノルウェーでは年の変わる瞬間、そこかしこで花火が打ち上げられてました。曇っていたし、そんなに大きい花火でもなく、というか個人打ち上げのものばかりだから、音ばかりが鳴り響くんだけどね。警察も出動して一緒に鑑賞。ていうか今でもまだ聞こえてる。時差?

怖れで動けなかった夜
立ち向かうことを覚えた朝

そしていつもと同じ
何も変わることのなかった逢魔が時

並べ続けた景色はただ
荒野を描ききるために存在するピースのよう

ほとばしる想いは
いつの間に昨日にだけ立ち上がる

ただ逆行が眩しくて
あの影はもうここまで届かないね

抱きしめたはずの腕は
誰かを苦しめていただけなのかも知れない


きっとそれなりの明日は
この場所にも訪れるだろう

ありふれた笑顔で
使い古しの言葉で

迎え入れるのだろう
誰かと生きていくのだろう

汚れてしまった足と
世界をもうきれいには見られない瞳で

歩いていくのだろう
歩けるのだろう

投稿者 POE : Januar 1, 2006 09:38 EM

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