« こんな授業とってます(後編) | メイン | winter groove »
Januar 22, 2006
ゼロ
ついにセンター試験でリスニングがはじまったそうですね。洒落だと思っていた小型ICプレーヤーを全員に配布というまさかの方式。誰が得をしているのか受験生に考えさせる批判力の養成のためだとしたら安いものですよね。
いくら日本じゃ無用の長物の英語でも、言葉である以上はやはり聞けたほうが無難だし自然だと思うのでリスニングの導入自体には賛成です。むしろ英語だけじゃなくて、国語にもリスニングを導入したほうがいい気もします。国会答弁や裁判の判決文を耳で聞く場合の理解率ってどれくらいなんでしょう。
トラブルによる再受験者は500人弱だそうです。機械のトラブルか、操作ミスか、受験生のうそか、そんな内訳はどうでもいいんですが、気になったのは下の釈明の言葉。
同センターの荒川正昭理事長の話「リスニングテストは全体としては、大きな混乱もなく終了したと考えている。しかし、約400人の受験生からICプレーヤーが原因と思われる申し出があったことは遺憾。今後は、原因を十分分析し、トラブルの数をゼロにしていくとともに、操作方法や説明についても改善したい」 (読売新聞) - 1月22日
トラブルの数をゼロにしていくって、また面白いことを言ってくれました。もちろん目標としてトラブルゼロを掲げるのはいいと思いますが、そんなことは不可能に決まっているので、大切なのはトラブルが起きたときの対処法を考えることです。そのあたりにたいして言及がないあたりが、新聞記事経由だからかも知れないけれども、やっぱりセンター試験って素敵です。
トラブルゼロを目指して、ICプレイヤーの配布ではなく、受験生一人一人に英語話者の配布なんて時代が来ることを少しだけ考えています。
投稿者 POE : Januar 22, 2006 10:07 FM
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://web.sfc.keio.ac.jp/~t03881nf/poeg/mt-tb.cgi/993
このリストは、次のエントリーを参照しています: ゼロ:
» New system of examination from Billy G. Oldson's Blog
Recently ODCA Organisation changed the rules of test [続きを読む]
トラックバック時刻: Desember 9, 2006 04:02 EM