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Mai 16, 2006

整形

色々いつか調べたいことってあるんだけど、その一つが整形。
(他にも餃子とか、文武両道とか、謝罪とか、羞恥心とか)

日本になんで整形が普及しないのかってすごく謎。

顔を見せるのが商売の芸能人の整形でさえ、
「あの人実は整形だったんだって!」ってネガティヴな目で見られる。

儒教が浸透しているからっていうのを理由にする人もある。
たしかに「身体髪膚 之を父母に受く、敢へて損傷せざるは孝の始めなり」って
儒教では、親からもらった体に傷をつけることを慎めといっている。

だけど、日本以上にばりばり儒教が生き残っている韓国での
整形ブームはなんなのだという話。

(どんな現象を説明するときも「文化」っていう言葉はすごく便利なんだけど、
どんなことも「文化」で説明できてしまうから、実は何も言っていないに等しい。
だから、文化なら文化でどんなふうにその「文化」が構築・受容されたかを調べるべきなんだけど)

近代社会ってのはよく属人性からの開放って言われている。

つまり、どんな家にうまれても、どんな場所に生まれても、
そこからは自由に競争しなさいっていう社会なわけで、
理論上は度田舎村一番の貧乏な家に生まれた子どもでも総理大臣になれる。

だけど、顔っていう最も属人的なものは、そのまま放置されている。
「人間顔じゃないよ」っていう、体裁のいい文句によって。

それは、「人間、家柄じゃないよ」っていう文句とは全然違う。
家柄に関係なく誰でもお金持ちや幸せになる権利を持つことは憲法までが保障しているけど、
顔についてはみんなが知らないフリをしている。

だから、もっと整形がブームになってしかりだし、
大学を選ぶようにみんなが整形をする時代になればいいとずっと思っている。

ネイルアートや胎盤までが商品となる時代に、
整形だけ忌避される道理はない。

そして、みんなが整形をするようになって、技術がすすんで、何が起こるかというと、
何がかっこよくて、何がかっこ悪いの基準も目茶苦茶になる。

つまり、誰でも好きな顔を作れるようになったら、
世界で一番美しいという言われているアイドルの顔も意味がなくなる。
誰でもその顔になれて、その顔があふれちゃうなら。

すると、今度はみんながオリジナルな顔を求めだすから、
何がよくて何が悪いは曖昧になって、整形するかしないかでの違いも少なくなる。

もちろん、整形にはお金がかかる以上、
貧富の差が容姿の差に結びつくようになる怖れもある。
だからそのあたりはアファマティヴアクションも必要だけど。

というわけで、整形をする全ての人に対する応援をここに誓います。
(なんか、はじめは真面目な話をしていた気がするのに、おかしいな)

投稿者 POE : Mai 16, 2006 04:13 EM

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