VS
−その1−



「さっそくスペシャルゲストをご紹介したいと思います。巨人・野手総合コーチの原辰徳さんです!!」
お帰りなさい!!
まだ帰らない!!まだ始まったばかりですよ、えぇ」
「帰ってきたら困りますね(笑)」
「えぇ(笑)」
「いやぁ、今日はあの巨人、優勝の条件ということでたっぷりうかがいますので、いつもと違ってビシバシツッコミを
入れます!」
「わかりました!!」
「いつもつっこみ入れてますよね(笑)」
「そうですね」
「よろしくお願いします」
「そしてあのぉ、原さんは巨人のユニフォームを着てこの春のキャンプ、4年ぶりということになるんですが、
2週間たってどうでしょうか?」
「えーそうですねぇ。非常に新鮮な気持ちでね、ま、一年目ということもあるんですけれども、まぁ新たな発見みたいな
ものが、いろいろありますんで、えぇ、自分の中では非常に楽しんでやってるつもりなんですけどね、えー」
「ま、秋のキャンプと違ってね、春のキャンプはもう開幕が見えてくる中でのキャンプですから・・・」
「はい」
「さ、そんな若大将・原さんのコーチぶりを、是非皆さんにもご覧いただきたいと思います。どうぞ!!」
−VTR−(ファンにサインをせがまれたり、監督や選手と話をしている)
「もう、コーチの原さんの人気っていうのはすごいですよね!!」
「ありがたいですねぇ」
「あの、練習中、監督・選手といろいろ話していらっしゃいますが、どんなことをお話になっているんですか?」
「ま、あのコンディショニングですよね。あぁ、今日はどうだ、と・・・。技術的なことを話すこともあれば、
ま、あのー体調面とかね、えぇ」
「そして、めずらしいこの姿、是非見てください!!原バッティング投手。どうして原さんが・・・??」
「えー、今日でね5連投かなー。さすがにねぇ、肩の方は大丈夫なんですけど、あのー、左足の付け根が痛く
なりましてね、えぇ」
「そして、ノックでは厳しい打球も浴びせたりするんですか?」
「ま、あのー練習で泣いてね、ゲームで笑うというのが基本ですから、仕方ないでしょうけどね・・・」
「あの、見てますとね、選手たちをいかにのせるかっていうことをね、心がけていらっしゃるような気が
するんですけど・・・」
「んー、まぁのせるというよりも、本当に自分のね、そのー選んだ野球ということ、ま、プロであるということも
もちろん含まれるんですけれども、ま、あと自分が気分よくね、気持ちよくその野球というものに、えー、と戦って
もらいたいな、という気持ちはありますね」
「また選手時代と違った気の遣い方されるんじゃないですか?」
「んー、ま、選手時代の方が、そういった意味では楽かもしれませんね。一喜一憂というものができますからね、
選手は・・・」
「ま、でもこの春のキャンプ、新しいフレッシュな顔も入ってきて、原さんもきっと楽しみにして、もうやりがいも
感じていらっしゃると思いますが、フレッシュといえばルーキー、昨日一軍にあがったばかりの二岡選手どうですか?
原さん見ていて・・・」
「いや、非常にねぇ楽しみですね。もちろんあの、監督からも、えー評判を聞いてたんですけどもね、ドラフトの
経緯とかいろんなものを。で、私自身も非常に楽しみにしていたんですけれども、予想をはるかに上回って
いますね」
「さ、その二岡選手、ちょっと一緒に原さんと見ていきたいんですが・・・」
−二岡のVTR−
「ま、あの二岡選手、走・攻・守3拍子そろったプレーヤーと言われますが、原さんどんなところに注目して
らっしゃいますか?」
「やはり、ま、走・攻・守バランスのとれたね、えー、一番アピールできるのはじゃないでしょうか。そして守備
守備においてはもうですね。えーバッティングの方は比較的ちょっと弱いといういう、パワーという点でね、
えー、ま、不安視されてたものがあるんですけど、実際見ますとね、非常にこう、いい腰なんですよね。腰を使った
で、こうバットをしならせて、そのーいてるというものはね、僕自信は個人的に言うと、えー、一目でほんとなんか
惚れ込んだという感じがしますねー。」
「あの、フレッシュな力が加わることで、他の選手への刺激という意味でも大きいですよね。」
「これもう競争がね、激しくなるし、特にねその川相というライバルもいるわけですから。川相もね、幾多の
ライバルをね、えー何人もこう蹴落としてね、今の地位を築き上げたわけですから、簡単にはいかないと思いますけどね。
ただやっぱりそういったものが、いいチーム力アップになることは間違いないでしょうね。」
「さ、そのチーム力アップでいうと、優勝への条件というと、まずその1が投手力だと思うんですけれども。」
「あの去年防御率3.74リーグ4位。潜在能力からするとね、物足りないものに終わったんですが・・・」
「ま、特に1点差でのゲームで落としたということがね、その監督から、ま、コーチに対してのミーティングの中にもね、
その今年は1点を守る、1点をとるということに対して強い気持ちで、えー選手と接してくれと、そういうことは
言われましたねー」
「さ、その投手陣については長嶋監督にこちらのホテルでインタビューさせていただいたんですが、普段は私たちが
入ることのできない監督のお部屋でうかがいました。」
−長嶋監督インタビューのVTR−
「はい、という監督だったんですけれども・・・」
「監督っていい人でしょー!!きちんと答えてくれて・・・。普通ならねぇ、そんなのわからないで済みますよ。
本当にねぇ有働さん、ありがたく思わないと、我々もね。」
「私も青島神社に明日から一緒に・・・」
行けると思ってんの??(笑)」
「あの、でも先発6本柱なったら本当頼もしいんですけれども、それにしてもルーキー上原選手にすごく期待を
されていました。原さん、どうですか?バッターとしてて見て、ルーキー上原選手・・・」
「んー、ま、素晴らしいですよ。特徴はもう、全体のバランスというものはもちろんなんですけど、その両・・もう、
バネが素晴らしいですねぇ。それとまぁ、特徴はこの腕のふり。腕のふりが非常に速いですよ。まだこれはまぁ、
6分・7分くらいなんでしょうけれども、バッターサイドから見ると、肩が開か・・・、左肩・前の肩が開かないので、
非常にこうボールの出所が見ずらいピッチャーだと思いますねぇ。」
「楽しみですねー」
「これもやっぱり、二岡とともに本当に素晴らしい新人が入ってきたな、と思ってますね。」
「さ、そこで優勝への条件その2として、原さん、打撃についてちょっとうかがいたいんですが、あの、現時点で
外国人の野手がいないんですよねぇ。いわゆる国産打線で開幕にのぞむことになるんでしょうか?」
「えぇ、ま、あのー、もう監督の意向として、今年はもう国産打線でね、それで我がチームは売るんだ、という強い
意志を持ってられるんで、ま、この形でいくと思いますね。」
「その中でも原さんが特に注目していらっしゃる1人が清原選手。どういった意味で・・・」
「やはり4番バッターですし、そのーまさに主砲という形でね、えーまぁ、ここ近年ちょっと自分としてはかなり
不本意なね、成績だったと思うんですよ。そういった意味では、今年大爆発をね、非常に期待したいし、それに対して
サポートしたいなと思っていますね。」
「ま、清原選手にはチームリーダーとしても期待がかかっているんですけれども、4番打者清原選手に、今年にかける
思い、うかがいました。」
−清原選手のVTR−
100打点は楽しみですねー!!」
「えー、楽しみですねぇ、えぇ」
「あのー、清原選手が軽いバットとおっしゃいましたけれども、去年930g〜940g、今年900g〜920gのバットに、
っていうことで、ま、最大で40g軽くなるということなんですが、ま、そういうバットも試していらっしゃるっていう
ことですが、原さん、その40gっていうのは、素人から見るとわずかな差に見えるんですが・・・」
「いやぁ、これはねかなり違いますね。あのー、バットのスタイルっていうものを変えないで40gという重さの違いと
いうのは、かなり違いますよ。まぁ、まずヘッドスピード、要するにバットのスピードを出すということに
心がける、というところにそのねらいがあるわけですよね。ですからまぁ、本人もっと、850ぐらいでしょうかねぇ、
非常に軽いバットを何本か持って、で要するに体に対してもスピードをつけるようなトレーニングもしているし、非常に
こう、工夫してやってますねー。で、それとあのー、もうオープン・・・、あ、そのー2月1日にキャンプインでした
けれども、かなり沖縄に行ったりとかね、そのオフシーズンの間にもかなりの、そのー工夫・努力というものはしていた
ようですねー」
「ずいぶん頼もしく映りますよねぇ」
「本当・・・」
「そうですね。今のところ非常にいい形で、えー、バッティングやってますし、あのー今の形というものをね、えー、
そのまま辛抱強くやってもらいたいな、と思いますよね。」
「あの、その清原選手なんですが、今日フリーバッティングでちょっと自打球が当たってしまったということなんですが、
大丈夫ですか?」
「あの、かなりその場はねぇ、痛そうにしてたんですけれども、当たり所が多少悪かったせいかいたかったらしいんです
けれど、あの、ま、大事に至らなかったということで、明日は通常のメニューに近い状態で、えープレーができるという
点はね、帰ってきまして、あのトレーナーの方から報告受けて、えー、ま、ほっとしてますね。」
「さ、バッティング全体で見ると、その清原選手も含めて、松井選手・高橋選手、ま、その他にたくさん選手が
いらっしゃいますが、原さん現時点でどんな風にご覧になってますか?」
「んー、現時点でですか。もう僕はできあがりすぎというかね、かなりいい状態できてるな、と手応えがありますね。
あのー、ま、監督自身も非常にこう、ピッチャーも含めてね、今年はできあがりが早いな、ということを、こう、
スタッフ会議の時にもね、えー、言われてるんですけれども、ま、本当に順調にきていると思いますね。」
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