トルコのシンポジウム
3月9日(日)の朝9時に家を出て成田へ向かう。ルフトハンザでミュンヘンへ。ミュンヘンは先月の出張でも使った。ルフトハンザのラウンジは良かったので、期待していたが、シェンゲン条約に加盟していない路線のためのフロアにあるラウンジはいまいちだったのでがっかり。しかし、短時間なので気にせず次のフライトへ。
ミュンヘンから3時間弱でアンカラへ。飛行機を降りてすぐに軍服の一団が待っている。私の名前を持った人がいるので、名乗ると、横の階段を下りてバスに乗せられる。他にも数人が一緒で、VIPルームに連れて行かれる。パスポートを預け、部屋で待っている間に入国審査が行われたらしい。そこから車に乗せられ、ビルケント・ホテルまで連れて行かれる。夜中なので車はほとんどは知っていない。車はまるでレース・サーキットを走るように疾走していく。斜線を示す線がほとんど見えず、4車線ほどある道を気ままにすっ飛ばしていくのだ。
ホテルは予想していたものよりもきれいで良い。無線LANも無料で入っている。窓が小さく、眺めが悪いのが残念だが贅沢は言うまい。頭痛がするほど疲れがたまっていたので、シャワーを浴びてすぐに眠る。
シンポジウムの出席者は690人だという。予想よりはるかに多い。そして、その8割が制服を着た軍人であることに驚く。どちらかというと知的な士官クラスのようだが、これだけ多くの軍人に囲まれた経験はない。おまけにアジア人はほとんどいないので、私がやたらと目立っている気がする。長髪なのも良くない。
他の発表の多くは、用意した原稿を読み上げるスタイルで、パワポも使わない。概念的な話が多く、聞いているのがつらい。しかし、私の発表はシンプルながらパワポを駆使した(レッシグを真似した)スタイルだったため、聴衆の心をつかんだらしい。多くの人に誉めていただいた。
シンポジウムが終わってから、大使館の駐在武官、瀬戸さんの車をお借りして、新市街まで行く。そこで1時間半ほどブラブラして気分転換をする。これがなかったらつまらなかったに違いない。思ったよりもアンカラの街は洗練された都会である。学生食堂のようなところに飛び込んで食べた定食が気分良かった。
出発の朝は3時起きである。4時10分に迎えが来る。知り合いになった国務省のリチャードと再会した。
アンカラからミュンヘンへの機内では『フューチャリスト宣言』を読んだ。何となく内容は分かってはいたのだが、読んでみると元気が出る。いろいろ学ぶところがあった。ブログをオープンなまま続けるのは大変だけど、続けることに価値があるのだと分かる。ミュンヘンに着いてから、ブログのコメント欄とトラックバックをもう一度オープンにした。それと、学習強化という言葉も印象に残る。少し高いハードルをクリアした後に得られる報酬としてのドーパミン、これを繰り返そうとするのだそうだ。私が苦労しながら英語でプレゼンをやって誉めてもらえるのはこのためのような気がする。これからも手を抜かずに頑張っていこう。
今回の旅では、7時間あるミュンヘンでの時間のつぶし方がテーマだったが、けっこう時間は簡単に過ぎていった。まずは普通のロビーで仕事をし、買い物をし、そして、ラウンジで仕事をしたらあっという間に出発時間だ。何か不思議な感じだ。夢中で仕事をしていたのだろうか。
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