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2006年03月20日

先駆者たち

【著作権問題でこのビデオは削除されてしまったみたいだ。】

http://video.google.com/videoplay?docid=-7426343190324622223

David FarberのIPリストで流れていたビデオ。初期のインターネットの様子が分かる。30分。

Wikipediaに早速登場する人物のリストが作られた。

http://en.wikipedia.org/wiki/Computer_Networks:_The_Heralds_of_Resource_Sharing

2006年02月28日

電力線だ!

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ニューヨークにやってきた。ホテルでチェックインしたとき、ブロードバンドがあるよと言っていたのに部屋には何もない。おかしいなと思ってフロントで聞くと、「10分ぐらい待ってて。部屋に持っていくから」という。DSLのモデムでも持ってくるのかと思ったら、持ってきたのは電力線(パワーライン)ブロードバンドのモデムだった。確か2002年にワシントンDC近郊でテストが始まっていて、あまり普及していないと聞いていたけどこんなところで出会うとは。

モデムを電気のコンセントとつなぎ、モデムとパソコンをイーサーケーブルでつなぐだけ。DHCPであっさりネットにつながった。スピードも悪くない。モデムを持ってきてくれた人によると部屋の中のどのコンセントでもいいらしい。もちろん、裏でいろいろ設定が必要なんだろうけど、これは手軽でいい。

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2006年02月14日

世界で一番ブロガーが多い国は?

イランなのだそうだ。シンガポールの研究者に教えてもらったが、本当かな。現実世界での身分制が厳しいところで流行りつつあるという。インドでも現実世界ではカーストがうるさいが、ネットでは自由に議論ができるところが受けているらしい。

昔のサイバースペース論の焼き直しみたいな感じがするが、それだけインターネットが広がりつつあるということなのだろう。

シンガポールではSNSがまったく流行していないらしい。これもなぜなのかよく分からない。存在すら知らないみたいだ。

2006年01月17日

RFID埋め込み

RFID埋め込み(画像にリンク)

暗号研究で知られるBruce Schneierが「Sounds right to me.」とコメントしている。いらないよ〜。しかし、こういうアメリカ人はいるかもしれないな。

2005年12月20日

eInclusion

昨日、ある研究会で久しぶりに木村忠正先生の話を聞いた。日本、フィンランド、韓国の若者がどうやって情報技術を使っているのかを積極的に調査されている(各国の頭文字を録ってJFK調査というそうだ)。キーワードはEUなどで使われ始めているeInclusion。日本の学生のネット利用のキラー・アプリケーションは日記なのだそうだ。

日本はネット普及が遅れたといわれているが、人口構成比で高齢者人口が多い日本では、比率としてはどうしても低くなる。言われてみればその通りだ。韓国は朝鮮戦争のためにベビー・ブームが遅れ、人口構成が日本より若い。

たくさんあった論点のうち、興味深かった一つはSNSのとらえ方。SNSを積極的なコミュニケーションの場ないしツールとしてとらえるか、あるいはネット版のwalled gardenととらえるか。私は後者のように思うのだけど、どうなのだろう。

2005年11月29日

コンテンツ政策研究会

コンテンツ政策研究会の設立総会に行ってきた。デジハリっていいところにある。久しぶりに楽器屋をのぞきたくなった。総会は知っている人がたくさんいてアットホームに進む。だけど、スーツがやたらと多かったのが印象的。何人かに後で言われたけど、現場の人の声が反映されないといけない。とにかくみんなでやりましょうというのがねらいなのでひとまず良かった。その後の懇親会に行ったら、知っている人がとても少なくなったので早々に退散。もともとパーティーは苦手だ。

議論の中では境さんの話が印象的だった。クリエイターのインセンティブと産業のインセンティブをどうやって折り合いつけるのか考えないとダメとのこと。これがトレードオフになっているのか、Win-Winの関係にできるのか。

政策や規制は、きちんと動いていない市場を是正するか、あるいは何らかの意図で市場を歪曲するかのどちらかだろう。しかし、レッセフェールにコンテンツ市場をしておいたらどうなるのかの経済学的な分析がまだない。今までのコンテンツ市場はテレビ、漫画、映画、ネットなど縦割りに規制されていたから、規制がなくなったときにどうなるのかさっぱり分からない。経営学的な分析が多く、「こうすれば我が社、我が国に儲けになります」、「あの企業のビジネス・モデルはこうです」という議論が先行している。中村さんが言うように、コンテンツ政策は省庁横断的なんだけど、市場が水平に展開してきたときに何が起きて、どんな政策・規制が必要になるのか誰も分からない。市場を創り出すという第三のタイプの政策・規制がありえるとしたら、かなりの想像力が必要だ。

その辺のところがはっきりしないから、コンテンツ政策といってもまだ迫力が出てこない。「戦略」というのなら、「コンテンツを売って、外貨を稼いで、石油を買います」ぐらいのことを言ったほうがいいのではないかと思う。言い方は悪いけど、コンテンツは生活にどうしてもなくてはならないものではない。潤いを与えるもの。ガルブレイスのいう「ゆたかな社会」で作り出される欲望だろう。

ついでに、関連して12月6日にこういうイベント(pdf)もある。

2005年11月25日

ネット左翼

最近、毎日新聞の座談会にお呼ばれして出ている。1回目は授業で欠席したけど、2回目は成田空港からかけつけてフラフラながら出席。昨日、3回目の座談会があった。それぞれが論客なので聞いていて、とてもおもしろい。

昨日はネットとナショナリズムがテーマだったのだが、そういえば、ネット右翼は元気だけど、ネット左翼は最近元気がないなとふと思う。私の周りにもいっぱいいたはずなんだけど、別のことで忙しかったり、引退モードだったり。革命は終わってしまったのだろうか?

2005年11月10日

コンテンツ政策研究会設立総会のご案内

えっ、私も出るの?って感じだ。

コンテンツ政策研究会設立総会のご案内】

今日、デジタル化の進展、日本コンテンツの世界的評価の高まりを背景に、
コンテンツ政策の重要性がクローズアップされております。
その時流に即して、この度、コンテンツ政策を学産官共同で学際的に
研究するプラットフォームを形成すべく、コンテンツ政策研究会を
発足する運びとなりました。

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2005年09月13日

スカイプ買収される

ワシントン・ポストによるとeベイがスカイプを買収するという。ちょっと早すぎるし、つまらなくないか。

Jonathan Krim, "EBay to Buy Skype," Washington Post, September 12, 2005.

2005年09月10日

ヴィント・サーフがグーグルに移籍

Yuki Noguchi, "Google Grabs Internet Founder From MCI: Vinton Cerf Helped Develop Protocol for Web Communication in the 1970s," Washington Post, September 9, 2005; D05.

グーグルは最近マイクロソフトからの人材引き抜きで話題を振りまいているが、今度はMCIからヴィント・サーフまで引き抜いた。アプリケーションもどんどん拡大中だし、何を考えているんだろう。

2005年08月01日

合宿

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研究会の合宿で御嶽山に行く。宿にたどり着くにはケーブルカーに乗らなくてはならない。

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山頂には御嶽神社がある。

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朝5時から滝行に参加した勇者7人(私は遠慮した)。右端は駒鳥山荘のご主人(ブログでも紹介されている! 御世話になりました)。駒鳥山荘は安永5年(1776年)創業で、現在のご主人は17代目。今年5月に青梅で初めて光ファイバーを入れたとのこと。山の上で軽快なネット接続が可能。

2005年07月15日

音楽著作権

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今週で授業がおわり、妻が旅行に出ているので独身生活を満喫できるはずだったが、やたらと用事が入っていて、朝から晩まで出かけている。おかげで外食続きだ。

今日は、朝の用事を済ませ、午後はJASRAC(日本音楽著作権協会)を学生と訪問。JASRACはなにかと悪者扱いされることが多いが、アーティストたちの権利を守るための非営利組織だ。ビデオを見せていただいたり、データベース構築の手順を教えていただいたり、議論の時間をとっていただいたりしていろいろ学んだ。

夜は著作権関係の研究会。明日は朝9時から大学で用事だ。

コンテンツ政策

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授業の最終回で中村伊知哉さんに来ていただいた。コンテンツ政策の再構築と題して熱く語っていただく。京都の話、絵文字の話、各国の政策の分類の話などどれも興味深い。少年ナイフの話はここ(pdf)にある。

2005年07月12日

工場見学

昨日、市ヶ谷にあるDNP(大日本印刷)の工場見学をさせてもらった。市ヶ谷という東京のど真ん中に大きな工場がある(それも防衛庁の隣だ)。原稿の入稿からハンコと呼ばれる版下の作成までは電子化がだいぶ進んでいる(あれだけマックが並んでいる場所は初めて見た)。しかし、印刷から製本までは轟音鳴り響く工場の中で行われる。25年前の機械が現役で動いている。それよりいい機械が出てこないそうだ。電子化がいくら進んだとしても、印刷業は設備産業であることがよくわかった。

かつて印刷工場は政治的パワーを握っていた。ビラや政治パンフレットを印刷し、大衆を動かすことができたからだ(レッシグ著『FREE CULTURE』ではイギリスの印刷屋がコピーライトを独占していた様子が書かれている)。印刷業は創発的な現象が起きるきっかけを作っていたとも考えられる。今はそれが電子媒体へ移ってきているのだろうが、10万枚、20万枚と一気に紙をすることができるのはやはりパワーだという気がした。

しかし、DNPは従来型の印刷に加えて、RFIDなどのハイテク化を進めている。ちなみにこういうイベントも(SFC生向け)。
http://www.kri.sfc.keio.ac.jp/collaboration/seminar050726.html

2005年06月20日

B食倶楽部

今日はB食倶楽部(びしょくくらぶ)へ取材に行った。かなりおもしろい。ブログとSNSを組み合わせている。招待された人しかブログを書けない(閲覧は自由)。

いくつかのブレークスルーがあったということだが、それにもまして、おいしいものにしぼりこみ、毎日の話題を盛り込めるようにした点がすぐれている。ブログやSNSは、しばらくやると飽きてしまう。話題が枯れてしまうからだ。しかし、毎日食べるものやレシピを載っけていくと、友人たちと情報を共有し続けることができる。「お前、そんなうまそうなもの食っているのか」といってつながりが保てるから話題はつきない(その点、祖父江君のブログ「レシピ」は先見性があったのかもしれない。最近料理エントリーが少ないけど)。いろいろ他にもおもしろい点を教えてもらったが、それはレポートに書くことにしよう(出し惜しみ)。

ところで、編集長は旧知の古瀬さんだった! びっくり。会った瞬間、「この前の学会来なかったな」と怒られてしまった。日本公共政策学会の理事もされている。もうすぐB食倶楽部には新機能が加わるとのこと。

2005年06月15日

Real ID法

『暗号の秘密とウソ』などで知られるBruce Schneierが、Real ID Actを強く批判している。データ保護法が整っていないアメリカでこんな法律を通してしまったら大変なプライバシー侵害につながるという。議会ではまったく審議されないまま、イラク関連法案と抱き合わせで可決されてしまった。巻き返せるのだろうか。

2005年06月08日

音楽共有

最近、SFCのキャンパスにいるときの楽しみの一つが、iTunesを介した音楽共有だ。キャンパスでiTunesを起動すると、共有されている音楽のリストが出てくる。今はちょうど10人が自分の音楽を共有している。懐かしいなあと思う曲があったり、へえと思うような曲があったり。アメリカの大学では「プレイリスティズム」という差別も生まれているそうだ。確かに自分のプレイリストを公開するのはけっこう恥ずかしいかも知れない。fk先生は人のプレイリストを見たいとおっしゃっていたけど、公開しているのかなあ。

ようやくアップルは日本でもiTunesミュージック・ストアを8月から始めるという。楽しみだ。

2005年05月05日

Real ID Act

アメリカで「Real ID法」が成立しそうだ。下院を通過して、上院に送られている。これは昨年12月に成立したインテリジェンス法の一部を書き換えることになる。各州で運転免許を取得する際に、厳しいチェックが行われる。

Matthewe L. Wald, "Congress May Require Closer Scrutiny to Get a Driver's License," New York Times, May 3, 2005.

運転免許証と社会保険番号(SSN)がないと銀行口座も開けないし、アパートも借りられない。外国人にはつらい仕打ちだ(それがねらいなのだが)。アメリカの行政機関の非効率さにはあきれさせられた経験(pdf)があるだけに、これから行く人は大変だろうなと思う。

2005年04月16日

Down to the Wire

Down to the Wire

友人のトム・ブレハさんの論文が外交誌『Foreign Affairs』に載った。友人といっても年齢は彼が30歳位上だろう。私がワシントンDCに滞在しているときに別の友人を介して友達になり(私もトムさんも安倍フェローだった)、アパート探しを手伝ってもらったり、夫婦同士でよく食事に行ったりした。

彼が日本のインターネット政策の研究のために来日したときは、私が当時勤めていた国際大学GLOCOMで客員研究員になった。

彼の『Foreign Affairs』の論文はニューヨーク・タイムズのコラムニストであるトーマス・フリードマンの目にもとまり、彼のコラムで引用されている。

いやあ、うれしいなあ。

2005年04月03日

情報社会学会

情報社会学会のウェブが立ち上がった。4月22日に設立総会が開かれるそうだ。

2005年03月26日

C&C振興財団寄附講座「情報社会学」

6月にC&C振興財団寄附講座「情報社会学」というのに1回だけ出講予定。受講者募集中とのこと。私の紹介だと半額になる(らしい)。私以外は豪華なメンバーだ。私が勉強しに行きたい。

2005年03月19日

複雑系適合性物質

マーク・ブキャナン(阪本芳久訳)『複雑な世界、単純な法則』(草思社、2005年)。

べき法則について書かれた本。『歴史の方程式』と同じ著者。バラバシの『新ネットワーク思考』とよく似ていて、ネタもほとんど同じなのだが、こちらのほうが分かりやすいかもしれない。もちろん、ワッツやバラバシの研究もカバーされている。

最後の章では創発との関係も少しだけ書いてある。ある物理学者は「この来るべき世紀の物理学を『複雑系適合性物質』[創発的な振舞いをするすべての『もの』]の研究と呼ぶことにする」と言っているそうだ。

2005年03月03日

ためしにアクセス

昔、北京でトライしてつながらなかったCNN、NYタイムズ、ワシントン・ポスト。いずれもつながるようになっている。だいぶネット規制は緩んできているのだろうか。

しかし、さすがに法輪功の日本語サイトはダメだった。グーグルで出てくる法輪功関連サイトは軒並みダメだ。あまりやって怒られるといけないからやめておこう。

2005年02月27日

複雑な世界、単純な法則

またまた創発関連本。

マーク・ブキャナン(阪本芳久訳)『複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線』(草思社、2005年)。

たくさんの他の本と一緒に注文したらちっとも届かない。同じ著者の下記の本のほうがおもしろいという声もある。どちらもまだ読んでない。

マーク・ブキャナン(水谷淳訳)『歴史の方程式—科学は大事件を予知できるか』(草思社、2003年)。

2005年02月25日

東京ユビキタス会議

こんなのもあるらしい。

世界情報社会サミット(WSIS)東京ユビキタス会議 http://www.wsis-japan.jp/index_j.html ユビキタスネット社会の実現に向けた具体的方策や 想定される課題への取組みについての提言をまとめる。 開催日時:5月16日(月)、17日(火) 開催場所:東京(京王プラザホテル) 参加申し込み開始は3月上旬(予定)。詳細HP参照。 ※WSIS本会合は11月16−18日チュニジアにて。

ブロードバンド・ゼロ地域脱出計画

使えそうなのでメモ。

全国均衡のあるブロードバンド基盤の整備に関する研究会 中間報告 「ブロードバンド・ゼロ地域脱出計画」の公表 http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050201_1.html ブロードバンドサービスが利用できる地域とできない地域の 間で生じている格差を是正することを目的。 国や地方公共団体との連携が重要と考え、 民間の活力を十分に発揮するための環境整備や支援措置 を挙げている。

特に以下の二つは興味深い。
参考2 市町村別ブロードバンドサービス普及状況
参考6 都道府県別ブロードバンドサービス普及状況

2005年02月20日

機内でもスカイプ

http://vielmetti.typepad.com/vacuum/2005/02/air_skype_free_.html

ボーイングの機内無線LANサービス経由でスカイプは使えるらしい。パワーブックなら内臓マイクだけでOK。すばらしい。

2005年02月15日

スカイプとNTT

昨日、今日と、日経の世界情報通信サミットを見てきた。今回は周到にスケジューリングをしたので全部見ることができた。

いろいろおもしろかったけど、やはり一つの見せ場はスカイプとNTTの幹部がそろい踏みしたセッションだったのかなあ。スカイプの幹部は「スカイプはアプリケーション・ソフトの一つに過ぎない。インフラがなければ意味がない」と言っていて、NTTの幹部は「スカイプのようなP2Pは、光ファイバの有望な使い道です」と示し合わせたかのようなやりとりだった。電話の基本料金と通話料金は確かになくなるが、インフラの利用料が入ってくる限りNTTは生きていける。今までの巨大会社ではいられないかもしれないが、何とかなるのかもしれない。あるいは、NTT法の縛りが解ければ、同じパネルに出ていたFastWeb(イタリアでトリプル・プレーを展開中)のようにインフラ以外のところで稼げるようにもなるかもしれない。

國領先生のデジタルホーム、加藤幹之さんのセキュリティ、中村伊知哉さんのコンテンツのパネルもそれぞれ含蓄があった。

2005年02月08日

マック用スカイプ

http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050202107.html

マック用スカイプの正式版ようやく出たようだ。

2005年01月12日

メール攻撃

ACLU(American Civil Liberties Union)がアメリカ大統領就任式の日にメール攻撃を企画しているようだ。ACLUは"Refuse to Surrender"と題する署名キャンペーンをしていて、その署名者で一斉に議会に電子メールを送るつもりらしい。各人2人をリクルートせよとメールで檄が飛んでいる。

More than 73,000 people have taken our "Refuse to Surrender" pledge to help the ACLU press the President to uphold his oath of office. On Inauguration Day we plan to activate signers of the "Refuse to Surrender" pledge to send a barrage of emails to Capitol Hill to let our elected representatives know that the hundreds of thousands of ACLU members and supporters want them to make sure the President keeps his oath. The more people who sign our pledge, the stronger that message will be.

You can help us reach our goal of 100,000 pledge signers by Inauguration Day, January 20, simply by asking 2 friends to join you in signing the pledge. Send them our "Refuse to Surrender" postcard and ask them to stand with you to defend freedom in 2005:
https://www.aclu.org/team/tell.cfm?orgid=EA011005A&action=108&MX=1839&H=0

2005年01月08日

ミシガン州が個人情報窃盗法を強化

ミシガン州が個人情報窃盗法を強化

このニュースは興味深い。ここで書いたように、情報を盗んだ人を罰することは日本の個人情報保護法ではできない。それをできるようになっている。瀧口さん、情報ありがとうございます。

2004年12月29日

スモールワールド・ネットワーク

雪の中、無事に帰国。新聞をめくっていたら、ダンカン・ワッツの本が翻訳されたことを知った。読み直してみよう。

ダンカン・ワッツ(辻竜平、友知政樹訳)『スモールワールド・ネットワーク―世界を知るための新科学的思考法』阪急コミュニケーションズ、2004年。

ネットワーク ― 現代社会を語るうえで外すことの出来ないキーワード。その不思議に迫る本書を読めば、人間関係はもちろんのこと、狂牛病、鳥インフルエンザ、重症急性呼吸器症候群(SARS)、そしてコンピュータウイルスの流行から、ハリー・ポッターのヒット、株価の暴落、バブル経済の崩壊まで、実に様々な出来事の背後にひそむ『スモールワールド現象』が見えてくる。

2004年12月28日

ついに警告

ついに藤子プロから警告が出てしまったらしい。例のドラえもんの話。FCCの若手にちゃんと言っておいたのになあ。

ウォルマートのRFID

Barnaby, J. Feder, "Despite Wal-Mart's Edict, Radio Tags Will Take Time," New York Times, December 27, 2004.

アメリカ(世界?)最大手のスーパーマーケット・チェーンのウォルマートが来月(あと数日)までに納入業者の上位100社にRFID対応を求めていたが、やはり遅れるそうだ。1年間ひそかにRFIDのことを追ってきたが、最近失速気味なのはなぜなのだろう。「大統領選が終わったら動き出すよ」とアメリカの専門家が言っていたが、どうもそんな感じもない。

アメリカのハイテク業界全体はそんなに景気は戻ってきていないのだが、ワシントンDC周辺のハイテク業界(シリコン・ドミニオン)は景気がいいという。国防総省のRFID導入(やはり来月までに対応の予定)のせいかと思ったら、セキュリティ関連だという。

もちろんRFIDもセキュリティには多少関係があるが、それほどインパクトは大きくない。あるいは軍事関連技術の常として地下にもぐり始めているのか。

2004年12月21日

米通信法改正とオークション見直し

夜の研究会では、米国からのゲストを囲んだ。バックグランド(オフレコではないが、情報源を出してはいけない)だったので、詳しく書けないのが残念だが、おもしろかった。特に、来年にもあるかもしれない米国通信法改正の話と、電波オークションに対する肯定的評価だ。ヨーロッパの3Gオークションの失敗を徹底的に研究したようで、それを克服するやり方を見つけている印象を受けた。

公共放送と国営放送

昨日はいろいろなところでいろいろな人に会っていろいろ刺激を受けた。

午後の研究会では、またもや著作権の話が出た。「著作権の問題があってコンテンツが出てこない」という話だ。この際、テレビのスポンサーである大企業が「うちでスポンサーする番組は著作権フリーにせよ」といってくれればあっという間に増えてくるはずだ。こう言ったら、聞いていた人に激しくかみつかれた。「そんなことでは権利は守れない」というのだ。

しかし、テレビ局が向いているのは視聴者ではなくスポンサーであり、広告代理店である。視聴者がいくら番組を出して欲しいといってもダメだろう。

プロデューサーたちだって、自分の番組が簡単に見られるようになったほうがいいと思っているのではないだろうか。音楽のプロデューサーたちが楽しんでいるような名声をテレビのプロデューサーは得られていない。ネットで再配信される番組にはスポンサーの名前とロゴをしっかり入れて、プロデューサーのクレジットもしっかり入れておけば「気持ちの整理」は付くだろう。

そもそも番組が最初に放送されるときまでにスポンサーから十分な報酬が制作側には支払われているはずだ。それにプラスアルファでネット再配信料が仮に小額でも入ってくればうれしいだろう。死蔵されてゼロになるよりはプラスになるのだ。

それに、オンライン販売の単価が十分に安くなれば、いちいち不正コピーをする人はほとんどいなくなるだろう。

こういう話をすると、「国営放送のNHKがまずコンテンツを出すべきだ」という人がいるが、NHKは公共放送だ。国民が税金を払ってNHKを支えているわけではない。テレビを持っている人だけが払っている受信料でNHKは成り立っている。NHKは国営放送ではなく公共放送で、政府機関ではなく特殊法人だ。NHKのコンテンツが国民のものだとはどこにも書いてない。「BBCがクリエイティブ・アーカイブを作るのだから、NHKも」といっても一筋縄ではいかない。BBCも公共放送だが、受信料は税金的に徴収されていて、払わないと罰金がかかるが、NHKの受信料支払いは11万人も拒否している。

まずは民放がやってほしい。特に一社がスポンサーとなっている番組からだ。NHKスペシャルの話ばかりがされるが、たまには民放だって高品質の番組が出てくる。不正コピーが怖いというが、「プラス・アルファ」の分け前を求めるよりも、番組作りのプロとしての名声を確立したほうが、次の仕事へとつながるのではないか。プロデューサーや制作会社の間で良い番組作りへの競争も始まるのではないかと思うのだが、甘いだろうか。

2004年11月29日

ロボット

マイクロソフトの楠正憲さんにマイクロソフトの新製品を見せてもらった。分厚い手帳のような塊にハードディスクとUSB2.0が付いていて、パソコンで録画した動画を転送して貯めこめる。自動的に圧縮してくれて100時間(?)ぐらいは見られるという。OSをマイクロソフトが担当している。

それよりもおもしろかったのが、そのデバイスで見せてもらった動画。「二足歩行ロボット競技大会 第6回ROBO-ONE」の様子で、二足歩行するロボットがプロレス並みの技を掛け合って戦っている。大手メーカーが作った動きの鈍い二足歩行ロボットのイメージとはかけ離れてダイナミックだ。

外部環境とのコミュニケーションという点では進んだAIを搭載したロボットのほうが優秀なのだろうが、横で解説してくださった白田秀彰先生によると、アマチュアが数十万円で作っているロボットのほうが圧倒的におもしろいらしい。ああ、驚いた。

2004年11月23日

FCC人事

エクスポズのワシントンDC移転が気になる。ボルチモア・オリオールズが観客を失うのは明らかだ。

もう一つワシントンDCで聞いたうわさ話はFCC(連邦通信委員会)の人事。父親のコリン・パウエル国務長官は辞任したが、息子のマイケル・パウエルFCC委員長は留任しそうだ。ダシェル院内総務の落選で再任が危ぶまれていたジョナサン・アデルシュタイン委員は生き残りそう。すでに任期が切れているキャサリン・アバナーシー委員が辞任するかどうか。こちらの記事だとどうやら辞任しそうで、後任探しが始まっている。

A Nation Online:米国NTIA報告書

"A Nation Online: Entering the Broadband Age," National Telecommunications and Information Administration, September 2004.
http://www.ntia.doc.gov/reports/anol/index.html

...broadband more specifically, are transforming the way we live, work, and learn.

2004年11月21日

違法コンテンツつき

浜村さんのブログで中国のiPodの話が出ている。違法コンテンツを入れた上で売ってくれるらしい。

同じようなことをアメリカで体験したことがある。iTunesが出たてのころ、アップル専門店(アップル・ストアではない)で開封済みだが新品で安売りされていたHDを買おうかどうか迷っていたところ、店員が「いいもの入れておくから買ってよ」といっておもむろにiMacに接続し、中に入っていた2千曲ぐらいのMP3ファイルをコピーし始めた。唖然として見ていたが、あまりにも時間がかかるので中止してもらった。

2004年11月19日

ex parte

ナッシュビルの会議でおもしろかったのは、FCC(連邦通信委員会)とその他の機関に適用されているという「ex parte requirement」の話。

「ex parte」とは英辞郎によれば、

一方だけの、一方的、当事者の一方に偏して

となっているが、いまいちよく分からない。

FCCの弁護士の説明によると、何か審議中の事項に関してFCCにロビーイングをする場合は書面でそのロビーイングの内容を提出しなくてはいけないというもの。逆に言うと、立ち話とか電話とかそういった類のロビーイングについてFCCの委員はじめスタッフは一切影響を受けてはならないということだそうだ。透明性を確保しようという試みであるのはいうまでもないが、こうした規制がないと大変なことになってしまうのかとも勘ぐってしまう。

2004年11月15日

学生運動『フリー・カルチャー』

著作権法の濫用と戦う学生運動『フリー・カルチャー』

(電子フロンティア財団や)クリエイティブ・コモンズは本当によく頑張っているけど、われわれの年代はそのことをよく知らないみたいだ

2004年11月11日

情報ガバナンス研究@立命館大学

夏に立命館大学大学院国際関係研究科で行った下記集中講義の課題レポートが出揃った。みんな個性的でとてもおもしろい。国際関係論が専門の修士課程の受講者たちの目から見た情報ガバナンスの諸問題。

2004年11月03日

p2p-politicsは失敗?

とても面白いとおもってp2p-politics.orgを見ていたのだが、とうのレッシグ教授は失敗だと思っているそうだ。そんなこともないと思うのだが。

そのために、われわれはp2p-politicsを制作した。だがすばらしい技術的実装にも関わらず、このアイデアは失敗だった。無数の人々がサイトを訪れてビデオクリップを観た。たくさんの素晴らしいクリップが寄せられた。だがそのなかで、誰かに議論を、理由を、せめてビデオクリップを送信する機能を利用したのはごく僅かだった。

2004年10月24日

GRID.org

グリッド・コンピューティングが使われるようになってだいぶ時間がたつ。私もSETI@homeの夢に乗っかってずっと使ってきた。

最近、友人の奥さんが白血病と戦い始めた。その友人が教えてくれたのが、grid.orgのCancer Research Projectだ。地球外生命体の夢もいいが、こちらのほうが切実だから切り替えることにした。「白血病解析プロジェクト」のページも参照。マックでも使えるようにしてほしい。

2004年10月05日

日経地域情報化大賞2004

日経地域情報化大賞2004が発表された。大賞は鹿児島建築市場だそうだ。

2004年09月28日

地域情報化の最前線

丸田一『地域情報化の最前線—自前主義のすすめ—』(岩波書店、2004年)。

をいただいた。地域情報化の事例とアイデアがたくさんつまっていておもしろい。私の母の故郷の町のことも書いてあるのでいっそう興味深い(「辺境の地」と書かれてしまっているけれど)。

2004年09月22日

中東の情報化

中東の情報化について調べている後輩の達也君がヨルダンICTフォーラム2004に参加してきたらしい。彼はシリアのアレッポに2年半ほど滞在しながら、中東各国を見て回っている。

数年前にこのフォーラムの案内が突然電子メールで来た時はいたずらかと思っていた。ウェブ・サイトはきれいに作ってあるものの、「ヨルダンでICTフォーラムといわれてもねえ」と思って無視していた。今年も数ヶ月前に電子メールが来て、その後わざわざ前の職場に電話もかかってきた(どこか別の会議から情報を入手したのか?)。

残念ながら日本の存在感はほとんどゼロだ。ヨルダンのICTについてよくよく知っている人は、何人かのパネリストが所属している機関や企業に日本のODAが絡んでいることを承知しているかもしれないが、少なくとも表向きは日本の姿は見えないものだった。

というのはいささか残念だ。いずれにしろ今回は日程的に無理だったが、次回は考えてみたい。

中東は法に対する考え方がまったく違うようだから、インターネット・ガバナンスというときも違う考え方になりそうだ。中東でユーザーが増えれば、また違う勢力がインターネットに入ってくることになるように思う。

2004年09月07日

ブロードバンド・マルクス主義

Peter Lurie and Chris Springman, "Broadband Marxism," Foreign Policy, March/April 2004, pp. 82-83.

発展途上国ではブロードバンドよりもまず電話を普及させるべきだと主張する(これはエリ・ノームもどこかで言っていた)。そして、電話を普及させるためには、民営化のプロセスを逆転させて、バックボーンを国有化し、ローカル・アクセスのところで競争させるべきだという。

先進国ではすでにローカル・アクセスがほとんど普及しているから、ローカル・アクセス構築の二度手間を省くために、そこを開放せよということになっている。しかし、途上国ではローカル・アクセスがほとんど構築されていない。だからバックボーンをできるだけ安くして、そこから先は競争で構築させようという作戦だ。ローカル・アクセスを作ろうという会社が複数あるならうまくいくかもしれない。

インターネット・ガバナンス・タスク・フォース(IGTF)

IGTFの活動にちょっとだけかかわっている。コメント募集中。

2004年08月26日

固定電話のIP化

固定電話網、2010年代に完全IP化目標 総務省」(asahi.com)

2010年代に国内の固定電話網をすべてIP(インターネット・プロトコル)電話に切り替える、という目標を総務省が掲げる。実現のための研究開発に、05年度から5年で100億円を投じる方針。従来の固定電話の利用者が減るのに対し、主にブロードバンド(高速大容量通信)網を使うIP電話は料金の安さで利用者を増やしているうえ、テレビ電話やデータ伝送など利用法も広がるためだ。

いずれ固定電話はなくなると皆が思っていたとはいえ、こんな目標が作られるとは思わなかった。

2004年08月19日

小学校でもブログ

Jeffrey Selingo, "In the Classroom, Web Blogs Are the New Bulletin Boards," New York Times, August 19, 2004.

アメリカの小学校でもブログを活用し始めたそうだ。これまでの掲示板(BBS)よりも維持が楽だとか。

2004年08月18日

無線タグで大量の書類管理

無線タグで大量の書類管理 NECなどが新システム」(asahi.com)

書類を収めたファイルにICタグを取り付け、書棚に今回新たに開発する「全方向型ICタグ読みとりアンテナ」を設置して、書類の番号や種別を認識し、パソコンなどで一覧できるようにする。日付や融資先を手がかりに、書類の保管場所を検索することも可能だ。

すばらしい。あの書類どこいった問題は無くなるのだろうか。でも紙幣にはつけないで欲しい。

2004年08月04日

ユビ「コ」タス

昨日、ソウルに来た。昼に着いて、午後は時間があったので、情報通信部(総務省にあたる)の一階にある「Ubiquitous Dream Hall」に行ってきた。通常はとても混んでいて予約が必要らしいが、韓国は今が夏休みのピークなので人がほとんどおらず、予約なしですぐに見ることができた。

RFIDをはじめ韓国のハイテク製品のアプリケーション展示場となっていて、各社がいろいろな製品を実演している。ガイドの女性の首からは大きめのRFIDタグがぶら下がっていて、展示ブースに彼女が入るたびに、脇においてあるリーダーがそれを読み取ってデモが動き出す(ガイドなしで勝手に見て回ることはできない)。

家庭にあるパソコンの画面をオフィスのパソコンの画面にそのまま表示させたり、音声認識で洗面所の鏡の中にニュースを表示させたり、ロボットがカフェで注文をとってくれたり、留守中に掃除機ロボットが部屋を掃除してくれたりとさまざまな利用法を示してくれる。スーパーの会計のデモでは、各商品についたRFIDタグを会計リーダーが読み取り、その金額と承認コードを携帯電話に送る。買い物客はその金額を確認して承認コードをレジに打ち込むと決済が終わり、レシートがまた携帯に送られる。

韓国は日本と同じくu-Korea構想を打ち出しており、ブロードバンドの次のターゲットはユビキタスだ。

しかし、通訳の人によるとハングルではユビ「コ」タスと書いてあるそうだ。ユビコタス社会のほうがなんとなくかわいい気がする。

2004年07月28日

スチュアート・ブランド

ロング・ナウ協会代表、スチュアート・ブランド氏に聞く」(asahi.com)

旧知の平和博さんによるインタビュー。ホール・アース・カタログや「Information wants to be free」で有名なブランドがこんなことをやっているとは。年とってからスケールのでかいことができるのはすばらしい!

2004年07月09日

次のターゲットはグーグル

David Pogue, "Microsoft on the Trail of Google," New York Times, July 8, 2004.

マイクロソフトの次のターゲットはグーグルらしい。ウンドウズはマッキントッシュから、ポケットPCはパームから、インターネット・エクスプローラーはネットスケープからアイデアを拝借したといわれている。今度はMSN serachをグーグルそっくりに変えたという。ただ、検索の性能についてはまだ追いついてないようだ。

2004年07月08日

米大統領選挙とネット

Louise Witt「米大統領選:ネット戦略を進化させる両陣営」 (HotWired Japan)

大統領選挙でウェブが選挙本部の延長として利用されるのは今回が初めてだ。ケリー、ブッシュ両陣営とも、インターネットを利用して大きな成果を挙げたハワード・ディーン候補の戦略を模倣している。

日本ではあまり大統領選は報道されなくなったが、今が一番の票の掘り起こしの時期ではないか。

2004年06月23日

VPN

SFCがVPN(Virtual Private Network)を始めた。自分で使うのは始めて。出張中の時などは便利かもしれない。

http://itc.sfc.keio.ac.jp/vpn/

2004年06月13日

メディア・アートの新世代

初台のNTTインターコミュニケーション・センターで「ネクスト:メディア・アートの新世代」を見た。

アートのセンスがさっぱりない私なので、いまいちよく分からないものが多くて残念。自分はやはりテキスト好きなのだと実感した。特に映像で視覚に訴えるものはなかなか難しい。おもしろかったのは、電子ペンで地図上の道路を指定すると、実際にそこで聞こえる音がヘッドホンから聞こえるというもの。

出品者のほとんどが70年代以降の生まれ。アートの世界も若返りなのだ。

2004年05月30日

ブログ中毒

Katie Hafner, "For some, the blogging never stops," International Herald Tribune, May 29, 2004.

結婚記念日の旅行の最中にホテルのバスルームにこもってブログをしてしまうほどの中毒者が紹介されている。大して読んでいる人がいないブログ(私のブログがまさにそうだ)がほとんどなのに、みんな必死になって書き続ける。自分のアイデアをすべて残しておきたい、書き続けなくちゃいけないという強迫観念にとりつかれ、仕事もすっぽかしてブログにはまってしまう。

よく見たらこのブログもここ数日たくさん書き込んでいるが、明日は無理。11時間半(本当か?)かけてフランクフルトからロサンゼルスへ。約1時間半の乗り継ぎで、ロサンゼルスからリマまで7時間半。おまけに到着は夜中の12時半。誰だこんな日程組んだのは。

2004年05月25日

いつ読んだか分かるメール

Kevin Maney, "Now they'll know if you read their e-mail," USA Today, May 20, 2004.

この記事によると、DidTheyReadIt.comという会社のサービスを使うと、自分が送ったメールを相手が読んだかどうか、どれくらい読んでいたか、それを転送したかが分かるという。おっそろしい。しかも、受信者は自分のメールにそうしたトラック機能がついているかどうか分からない。

FirstClassのような昔のグループウェアにはそうした機能が付いていたけど、それは小さなコミュニティの中だから機能したように思う。それにお互いそういう機能が知っていたから使えた。知らない間にそうされているとなると、どうなのかなあ。

ダイヤルアップ

ドイツのホテルに入って困ったのが、久しぶりにダイヤルアップで
つながなくてはいけないこと。最近のアメリカのホテルではたいて
い有線か無線のブロードバンドが入っている。多少お金はかかるが、
イーサーケーブルをつないでブラウザーを起動するだけで使えるの
は非常にうれしい。

しかし、ダイヤルアップは電話番号を探してからIDとパスワードを
入れて、その他もろもろの設定をするのにえらく時間がかかる。何
といっても遅い。それに従量課金だ。

おまけに今回は教えてもらったパスワードが違っていて最初はつな
がらなかった。こういうのは何回やってもイライラする。

たまたまメールを送ってきたイギリスの友人に愚痴を書いたら、

Dial-up is good to remind you of how other's suffer :-)

だと。なるほどね。

2004年05月09日

orkut

http://www.orkut.com/てどうなんだろう。誘われて入ったものの、いまいちよく分からん。年を取った証拠か。

映画の中のマック

http://taiyo.way-nifty.com/mtblog/2004/05/somethings_gott.html

> ヒロイン(?)のエリカは劇作家という設定。
> 海辺の豪邸で執筆に励む。アップルのパワー
> ブックG4(15インチ?)を使っている。欲
> しい。なぜ映画に出てくるパソコンはアップ
> ルが多いのだろう。アップルが強力にプロモー
> ションしているか、映画関係者がアップル好き
> か。

YT氏からタレコミがあった。

> あ、余談ですが、映画でマックの登場率が高いのは、
> 「映像にする際の使用料が安いため」とも聞いたこ
> とがあります。真相はよくわかりませんが。。。

なるほど。やっぱりプロモーションなんですな。

2004年04月22日

毎月第二火曜日は日本語の日

http://japanese.meetup.com/members/?fulltop=1&localeId=406

びっくりだなあ。毎月第二火曜日は世界中で日本語の練習をしているそうだ。

Moveon.orgと並んでMeetup.comは注目だ。

2004年04月19日

Some Bozo

ついでに長らく気付かなかった言葉。スパムの発信名としてよく付いてくる「Some Bozo」というのは南米かどこかでよくある名前かと思いこんでいた。「ソメ・ボゾ」と読むのかと。

しかし、『スマートモブズ』を訳していたときに「bozo filter」というのが出てきて、ああそうかと気が付いた。「ある愚か者」という意味だった。

■bozo {名-1} : (血の巡りの悪い)男、やつ / 【用例・名-1】 Who's this bozo? : こいつは誰だ? ■bozo {名-2} : ばか者、愚か者、あほ、間抜け、能なし、脳たりん ■bozo button : 《コ》ボーゾーボタン、不要メール削除プログラム ■bozo filter : 《コ》迷惑文除去ソフト、不要メール・不要メッセージ削除プログラム
(英辞郎より)

「ある愚か者」と名乗ってスパムを送ってくるのは一種のユーモアのつもりなのだろうか。顔が見てみたい。