洞道
先日、都心某所で洞道(とうどう)を見せてもらう機会があった。洞道というのは通信会社や電力会社が地下に持っているトンネルだ。地上のビルから集まってくるケーブルを集約して通信会社や電力会社につないでいる(NTT東日本や東北電力のページを参照)。他にも自治体などが持っていたり、共同保有しているものもある。たいていは道路の下にあり、地下2〜3メートルのところや、数十メートルのところにあるものもあるそうだ。
ある研究会の一環として私が見せてもらったのは、まさに都心の一角なのだが、その会社の地下食堂の脇のロックされたドアをくぐり、ヘルメットをかぶってさらにいくつかのドアを抜けると別世界が広がる。何もなければ車が通れるくらいの空間で、薄暗く、ラックに無数のケーブルが走っている。ケーブルは水や火から守るためにコーティングされているが、洞道の中は蒸し暑い。
洞道はかなり広くつながっており、東京23区なら、歩いてどこでも行けるそうだ。ただし、入ったところから出るというルールがあるから、関係者でも便利に使うことはもちろんできない。地方に行くと洞道はほとんどなく、細い管路が使われているそうだ。セキュリティ上、写真を撮らせてもらえなかったのが残念。
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