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2010年06月 アーカイブ

2010年06月15日

近況報告

 前回の投稿から、あっという間に2カ月が過ぎました。学期中は時の流れるのが格段に早く感じます。すっかり遅くなってしまいましたが、春学期に入ってからの近況報告を。

・日本政治外交ゼミ
 4期目となる今年は、4年生2名、3年生10名、2年生9名でスタートしました。

 春学期前半は、制度と現状に関するコースワーク。政党、政治家、官僚といったアクター、選挙、メディア、利益団体などコミュニケーションと代表制、立法過程と政策形成過程などプロセス、手続きへの理解を深めました。政権交代のせいか、新しいテキストが軒並み刊行延期になったため文献のセレクトに苦心しましたが、メンバーの意欲が高く、新聞雑誌記事をフォローする形で現実へのキャッチアップが行われました。
 現在は春学期後半の運用と歴史に関するコースワーク。明日のゼミは国民の参加について、戦前日本の政党政治期の経験から考えます。

 5月18日には第1回目の社会人セッションを実施。ゼミ1期生の園田さん(内閣府政策調査員)に、鳩山政権が取り組む「新しい公共」についてお話してもらいました。第2回目の社会人セッションは、同じくゼミ1期生の大城くん(琉球放送)に来てもらいます。普天間問題の現場の話が聞けることが、とても楽しみです。

・オーラルヒストリーゼミ
 こちらは4年生2名、3年生5名、2年生5名の12名でスタート。開講2年目になる今年は「聞くこと」の意味と方法をより深く考えるため、オーラル・ヒストリーの方法論に留まらず、ナラティヴ、インタビュー、エスノグラフィー、ライフストーリーなど近接分野の手法を丹念に検討しました。新規履修者のプロジェクトもそろそろ本格化。実際に聞くことで、かなりの進捗が生まれはじめています。

 くわえて、今期はグループによるプロジェクトも本格化。藤沢市の中学校のご協力を得て、中学生が地元のベテランの方に「地域の記憶」を伺い、継承するプロジェクトが順調に進行しています。今後の展開が楽しみです。

・政策コーカス
 2年前にスタートしたSFCの新名物「政策コーカス」。今年は総合政策学部に加え、環境情報学部の1年生も全参加となり、キャンパスの全1年生が取り組むイベントとなりました。twitterに加え、Ustでの配信も始まっています。本番の政策討論会、最終演説・投票もいよいよ来週。10名×4グループが移民政策について、真剣に学び、議論しています。

・政官関係研究
 一昨日、慶應法学会にて「戦前日本の政官関係―党派化と政党化の観点から」と題して報告をさせていただきました。正統性、政治応答性、専門性の相互関係で戦前の政官関係の構造を描き、現在の政治主導論、公務員制度改革を照射しようという試みです。当面、この研究は続けていきたいと思います。

 いよいよ梅雨入りしたようですね。こんなときこそ、元気に歩んでいきたいものです。みなさま、どうぞお元気で。

2010年06月30日

「戦前日本の政官関係」(慶應法学会、6月12日)

 6月12日、暑さが増した週末、慶應三田キャンパスで開催された慶應法学会で研究報告に臨んできました。

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 今年のテーマは「政党制と政治」。第1報告として「戦前日本の政官関係―党派化と政党化の観点から」と題して報告をしました。第2報告の菅原和行先生はアメリカ公務員制度における政治任用、第3報告の増山幹高先生は2009年衆議院議員総選挙、第4報告の山元一は政権交代と憲法の観点から論じられ、有意義な研究会となりました。司会の大沢秀介先生、討論の駒村圭吾先生に感謝です。

 とりわけ、終了後の懇親会で公法系の先生方と議論できたことは有益でした。こういうインターディシプリンの場は、本当にありがたいものです。

 ひきつづき、政権交代と政官関係について、歴史的視座を持ちながら論じていきたいと思います。
 

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