焼酎が日本に伝わった16世紀後半以降、製造が始まった。文化、文政
時代に庶民の間に広まり、飲料用としても調味料としても利用された。
またみりんに焼酎を加えたものを
関西では「柳蔭」、関東では「直し」、または「本直し」と呼び、
冷用酒として夏に飲まれた。産地は室町時代は山城国(京都府)であったが、
焼酎の醸造が盛んな三河国(愛知県東部)に集中するようになった。
現在では焼酎の代わりにアルコールを使用することが多く、成分は
アルコール13度前後、糖分37%前後である。ちなみに本直しは
アルコール分22度前後、糖分8%前後である。主な生産地は愛知、
京都、千葉、大阪で1980年には6万5千キロリットル作られている。