各省庁には文書管理規則というものがあり、公開非公開の判断基準や情報管理の仕方などを規定している。しかし中にはその規則を読んだこともないという役人もおり、規則に従って情報管理がうまくいっているとは言い難い。もし公開法が制定された場合に、すぐ公開できる状態に情報を整理しているかという質問に対し、困難である・全く準備していない・公開できるような状態かどうかわからないなど、甚だ心細い答えばかりが返ってきた。
またさらに具体的に言うと、情報は紙によるファイル管理が多く、誰もが手軽に見られるようなデータベースによる一括管理を行おうという動きは見られない。ただし、管理が比較的進んでいる通産省では、情報をフロッピーに保存するなど、積極的に電子情報化を図っている。