2001年7月に日米のNPO同士がパートナーシップ関係を築き、シニアネット学習センターが米国カリフォルニア州ロサンゼルス近郊に開設致しました。本研究テーマでは、現地学習センターの訪問、調査を前提に計画を進めて参りました。また、SNP事務局より開設後の順調な運営を待ち、開講式を行う予定である事が報告されました。
しかし、9月11日の米国同時多発テロ事件の影響により、現時点での個人的な学習センター訪問は、将来の継続的な推進力につなげていく為に保留と致しました。開講式の実施日時が決定次第、計画の継続を予定しています。
写真提供:河合 将介氏(2列目、左から3番目)
1937年生まれ(63歳) アメリカ カリフォルニア州ガーディナ市在住。 会社定年後もアメリカに残り地域のボランティア活動をしながらセカンドライフを楽しんでいます。米国シニアネットとコラボレーションにより日本語による「シニアネット学習センター」開講に伴い、ロサンゼルスにおいて初期段階より活動に参加されていました
現Senior Citizens Shonan(次ページに詳細)海外特別会員でもある河合 将介氏より写真の提供を頂きました。
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SNPも参画したコミュニティの現状を評価し、目標を設定する「日本版地域情報化マトリックス」の成果が、法政大学ボアソナードタワー スカイホールにてITを軸としたコミュニティ連携のための国際会議「CONNECT 2001」において公表されました。この「日本版地域情報化マトリックス」の試行には、米国の地域情報化の指標として既に実用化され高い評価を受けているCSPPの地域情報化マトリックスを元に、日米の社会経済構造の相違や、日本での各地の事例の進展度合いなども報告されました。
情報化推進を、住民の生活の質の向上やコミュニティの経済活性化の観点からとらえ、情報化の進展度はどの程度なのか、情報化によってコミュニティはどのように活性化するのか、その為になすべきことは何なのかを、コミュニティの立場で自己評価するための指標等が結果、発表されました。また、個人、団体の参加者が合同で新しいコミュニティにおける連携のあり方について話し合い、地域コミュニティの意見交換、知識共有、協調関係をつくることで、お互いの持つ課題を解決に向けて進められました。
- 基調講演「ネットワーク・コミュニティの特質」
スタンフォード大学元副学長 ウィリアム・ミラー氏 その他多数講演
(参考資料提出:2001年8月19日 スカイパーフェクTV ベターライフチャンネル216にて「21世紀新たな船出をするeコミュニティー」として放送されたビデオ)
11月13日(火)、地域情報化指標の広範な実施に向け、Jマトリックス企画制作委員会主催により 、日本政策投資銀行本店8階会議室 において研究会が開催されました。SNPの理事であり、また現役の銀行員である根本祐二氏の主導により進められました。IT革命の成果を用いて地域経済の活性化や、住民の質の高い生活向上を実現する為の指標です。手探りの情報化推進の参考の為に、全国から産・官・学・市民の方達が熱心に説明を聞き、議論を交わしました。
アメリカでは、すでに大学や大小の市町村などで成果をあげ、広く使用されています。コミュニティが、具体的な情報システムを導入する時に参考になるベンチマークシート式の誰にでも解かりやすく、効率的に課題を抽出できるようになっています。将来の情報化の指標として、参考になるものと考えています。
マトリックスの生みの親であり米国で地域情報化のコンサルタントをしているセス・フィアリー氏から米国でのCSPP
ReadinessGuideの活用と最近の電子コミュニティの状況を学ぶとともに、日本の問題点に対する現状認識などが話し合われました。この地域情報化の指標が具体的に実施されることにより、各地域や団体の新しいネットワーク交流が更に発展、構築されていくのではないかと考えています。
(研究成果中間報告書、SNP、LS311の翻訳に関しまして篠原麻耶さんと鷹箸真由美さん(総合政策学部)に、大変御協力頂きました事に御礼申し上げます。)
SNPの進展
11月20日、現地学習センターの受講生が使用するノート型中古コンピュータ4台を、大阪から東京へ会員により運搬。SNPの支持母体であるSVJ代表・伊東氏の渡米に合わせPCを手配したものです。シリコンバレーサンノゼまでご好意により、善意のリレーで、米国まで運ばれていきます。
12月3日、来日中のロサンゼルス在住の責任者である
鶴亀 彰氏(写真中央)に、学習センターの開講についてお話をお聞きしました。
・設立の経緯
・運営状況
・シニアネットとの協力関係
・ネットワーク交流の展望
学習センター設立には、1998年に日米コミュニティ・エクステンションチェンジ(JUCEE)の日米の個人と団体を結び人材情報の交流を行うだけでなく、市民社会の発展、促進に向けて、日本と米国のNPOセクターの関係の強化を図ることを目的に行われました。
(SNP・Webより画像を使用)
現在、3期目に入りました。米国には日本語対応でPC操作を受講できる所が少なく、受講生は遠路より通学しています。卒業と同時にメーリングリストを立ち上げ、情報収集や連絡などPC活用範囲の多様な広がりを見せています。入門コース8時間25j、基礎コース16時間50j(週2回)
開講に伴いシニアネットの研修を一週間受講します。シニアの受講者に対して身体的なサポートを考慮した内容です。椅子は手ひじ付き(疲れた時に手が置ける)、モニターの高さ調節(眼鏡使用者が多い為)、文字の大きさ、キーボード入力(口頭で根気よく指導)などです。また、コンピュータ5台、OS、教材、ボランティア人材が提供されます。
他団体との交流により、日米長期滞在などが実現可能になります。 英語によるMLの活性化。 シニアネットは言語を英語を主としています。他言語は日本語対応が今回初めての試みとなり、経緯により韓国語、ドイツ語が構想として打ち出されています。