クリントン政権2期目の外交は、NATOの拡大と、中国の首脳の相互訪問を軸に 展開していくとみられている。1月20日の大統領就任演説でも、クリントン 大統領は冷戦の終えんを宣言し、民主主義諸国の先頭にたってアメリカが世界 をリードしていく決意を示している。そこで、外交を担当するポストである国 務長官、国防長官、通商代表部、そして国家安全保障会議担当補佐官には、大 統領の政策・意向に沿った人物を配置しており、ワシントンではお馴染みの顔 ぶれが勢ぞろいしている。ただし、中央情報局長官のポストは、4月14日現 在いまだ空白のままである。では、具体的に各ポストについた人物の経歴、個 人が目指す政策、人事決定の背景などを個々に見ていこう。