慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス 石崎俊研究室ウェブサイト
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自然言語処理論

人間がコンピュータに音声で話して電子メール文を作ったり、 インターネットで日本語を入力すると翻訳して世界中の情報を検索できれば、コンピュータはさらに一段と使いやすくなるでしょう。 最近はブログの情報を大量に集めて、特定のテーマについて分析して有用な情報の利用も可能になってきています。このように、 近い将来にコンピュータは人間との会話や情報検索・獲得の面でも大きく進歩するに違いないと思います。 しかし、 人間が言葉を使用するとき、意識はしないけれども実に多くの種類の知識を駆使しています。 新聞を読む時、 文章を書く時、 ケイタイで友達と話す時、 教室で討論する時、 ……。 ここでは文法だけでなく、 ウエブや文書、会話の内容に関する知識や一般的な常識も重要です。 この授業では、 コンピュータが自然言語を理解するために重要な概念や手法を学ぶと同時に、入力した文の意味を解析する簡単なシステムで実習します。 また、ブログなどのウエブ上の言語データの特徴や、コンピュータによるブログ分析法などについても解説します。このようにコンピュータがどのように言葉を解析・理解し、 生成するかを勉強しながら、 現在のコンピュータのもつ言語理解能力の問題点を体験を通じて明らかにします。また、人間の記憶の構造を連想実験で調べて人間の言語能力と比較し、 「コンピュータが言葉を理解する」 ことの意味などについて考察します。


認知・脳科学論

認知科学は哲学、言語学、心理学、人類学、脳科学、人工知能、コンピュータ科学などの諸科学が、従来の学問領域の壁を越えて人間の「知」を探求する学問です。また、脳科学は近年に急速に発展してきた学問で、脳内活動を直接的に観測して、人間の知的な活動だけでなく、感情や運動なども含めて人間の脳の仕組みばかりでなく身体との関係も探求します。本授業では、認知科学および脳科学、それらにまたがる領域などについて、最新の研究成果や、今後の研究方向を分かりやすく解説します。それらの学問の間でどのような白熱した議論が交わされて来たか、現在でも残っている問題にはどのようなものがあるかなどにも触れる予定です。授業の進め方としては、授業の担当者だけでなく外部の第1線の講師を招待して講演してもらう予定です。認知心理学、脳科学、人工知能、ニューラルネットワークなどの分野で研究成果を上げている研究者ですので、その成果ばかりでなく、研究のやり方や考え方も学び取れると思います。また、脳科学を専門とする博士課程の学生の教育体験も予定しています。fMRIや光脳機能計測装置を実際に体験する機会を設ける予定です。


研究会A「感性の認知とコンピュータ」
(Cognition for Emotion and Computer)

人間の「知」の出発点は、人間が外界から身体を通して得る知覚と大脳における感性・知能情報処理にあると考えます。そのような認知の仕組みを認知科学や脳科学に関する実験・調査によって調べて、コンピュータが人間並みの認知ができることを大きな目標にしています。本研究プロジェクトは認知・意味編成と身体スキルプログラムに直接つながるもので、認知科学の探求を目指します。具体的には認知科学とコンピュータの融合を目指し、最新の脳科学の知見や実験を通して、こころと脳、それにからだの関係を探求していきます。


研究会B「言葉の認知とコンピュータ」
(Language Cognition and Computer)

コンピュータの進歩によって、言葉の解析や理解はかなり高度な段階に入ってきています。しかし、まだがロボットは自由に言葉を使う段階には至っていません。人間は状況を理解して会話し行動しますが、ロボットや人工知能ではまだ難しい段階です。従って、認知科学や脳科学を駆使して人間の言語機能を調べてモデル化する必要があります。人間の理解における文脈の機能や働き、マルチモーダルな情報との統合について、認知科学や脳科学における様々な手段を使って研究する予定です。本研究プロジェクトでは、言葉の意味が文脈や状況によって変化し、文章全体によって意味がきまることを前提に、さまざまな状況で言葉がもつ意味を調べて、「ことばの脳機能」や「ことばの認知」を脳科学的手法や認知科学的手法を用いて研究し、同時に人間がもつ「知識」とコンピュータがもつ「知識」を用いた研究を行います。


 
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