箕原辰夫


AppleShareサーバが動いていない!

Macintoshユーザがファイルを転送するときに困るのは、 SFCでは公式なAppleShareのファイルサーバが動いていないことです。 もちろん、いくつかの研究室で独自に持っているファイルサーバは見えますが、 その研究室の人でない限り、Finderの「サーバへ接続」が虚しく項目だけあるという感じです。 いくつかの代替の方法をご紹介します

■自分のMacintoshをサーバ側にする

逆に「システム環境設定」で、「共有」を選び、「パーソナルファイル共有」をチェックして、 自分が持ち込んだPowerBook, iBook, MacBook, MacBook Pro, MacMiniなどをサーバ側にしてしまいます。 このとき、パネルにIPアドレス(あるいはインターネットにおけるコンピュータ名)が表示されますから、 実習室のMacintoshの方から、Finder上の「移動」メニューから「サーバへ接続」を使い、 「サーバアドレス」で、 そのIPアドレス(あるいは名前)を入力すれば、持ち込んだMacintoshのハードディスクをマウントする ことができます。

■iDiskを使うという方法

.Macサービスが、2008年からMobileMeというサービスに移行しましたが、 Apple社がディスク領域を解放しています。10GBぐらい容量がありますので、それを介して 転送することができます。 このサービスに加入しておけば、おなじく実習室のMacintoshからでも、手持ちのMacintoshからでも、 Finder上の「移動」メニューから「iDisk」→「自分のiDiskに接続」で接続できます。

■USBのフラッシュメモリを介して

この頃は、容量の多いものが安く売っていますので、お互いのコンピュータに差し込んで、 それを使うのがデータ転送するのは良いのですが、特にWindowsとMacintosh間では(あるいは MacOS 9とMac OS Xの間でも)、日本語のファイル名が文字化けする可能性があります。 また、USBフラッシュメモリは書き込みが遅い!のは実感されていると思います。 その性質上、複数のファイルがある場合、ファイルの数の分だけ遅くなります。 Finder上で、複数のファイル(あるいはそれが入っているフォルダ)を選んでおいてから、 コンテンツメニュー(右クリックあるいは、Commandキーを押してマウスボタンをクリック)で、 「アーカイブを作成」で、1つのファイルにした方が高速に転送されます。 なぜ、1つのファイルにした方が高速になるかは、USBフラッシュメモリがEEPROMだからです。 ブロック単位でしか破壊書き込みしかできないからです。その詳細を理解するのは、 皆さんへの課題としておきます。 なお、書き込みしている最中、あるいは読み込みしている最中にUSBフラッシュメモリをいきなり 抜かないでください。あくまでも、アンマウントしてから抜いて下さい。 それで、USBメモリを壊した人を何人も知っていますし、自分でも1つ壊したことがあります。

■ファイル転送ソフトウェアを使う方法

SFCでは、Fuguというファイル転送ソフトウェアを標準で推奨しています。 以下で紹介する他のものもありますし、Remote Finderでは、マウントするような形で、使えるので、 それらを使うのが一般的なやり方です。

■自分のMacBookをサーバあるいはターゲットモードに

MacBookやMacBook Proを持ってきて、システム環境設定で「共有」で「ファイル共有」に チェックマークを入れてONにします。これで、SFCのマシンからは丸見えです。 ゲストアカウントは、OFFにしておきましょう。SFCのマシンからFinderの「移動」メニューで、 「ネットワーク」あるいは「サーバに接続」で接続し、ログインして入ります。

ターゲットモードは、USBやFirewireのケーブルをSFC側のMacに接続しておいて、MacBook/ MacBook Proをターゲットモード(起動時にTを押しておく)にします。そうすると、 単なるディスクとして、MacBook/MacBook Proの中にあるディスクがマウントされます。


ファイル転送ソフトウェア

SFCのファイルサーバへの転送は、基本的には「SFTP」と呼ばれるセキュリティの保証された ファイル転送プロトコルを使えるソフトウェアでなければなりません。 それをサポートしたものをいくつか紹介いたします。


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