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模型づくり:デバッギングとモデリング

模型はツールとして、もしくはメディア(表現体)として、
・シミュレーション
・コミュニケーション
・プレゼンテーション
と幾つかの目的がある。
何のために模型をつくるか?によってスケールや材料やつくり方が異なってくる。

建築模型においては、模型の前後に付く言葉として
・配置模型・概観模型(外部を見せる)/間取り模型・インテリア模型(内部を見せる)/軸組模型(構造を見せる) ref. 宮元健次 初めての建築模型 学芸出版社
・スタディ模型/コンセプト模型/完成模型 ref. 宮本 佳明 ケンチク模型。宮本流 彰国社
などがある。

・シミュレーション :Plan Do Checkのサイクルを回すため
・コミュニケーション:自分自身と or 他者との理解を進めるため

模型は単なるミニチュアではなく、何かを思考するために何かを捨象した『モデル』である。
そう考えると、プロトタイピングとしての模型は
・シミュレーション :デバッグ
・コミュニケーション:モデリング
との類似性が高いように思う。

プロトタイピングから最終形につながるプロセスとしては、デジタルなモノは連続的だが、アナログなモノは非連続な箇所があると言えるだろうか。
プロダクトやソフトウェアにおけるプロトタイピングやモデリングの前後に付く言葉は、今後に調査したい。

Bill BuxtonのCHI2006 Workshopon Sketchingのポジションペーパー 「What Sketches (and Prototypes) Are and Are Not.」も参考になりそう。