こんにちは世界
Hello, World.
CやJavaを習う時に、最初の例題の多くがHello Worldである。
まずは
printf("Hello, World\n");
System.out.println("Hello, World!");
などと打ち込んでみてくださいと言われ、最初に打ち込むコードだ。なぜこの例題なのか、プログラミングを初めて勉強する人は必ず頭にひっかかることだろう。質問してみても、「まぁお約束だから!」という答えが返ってきて、ふーんと思い、if文やfor文の例に進む。
Wikipediaによると「ブライアン・カーニハンとデニス・リッチーによる著書「プログラミング言語C」(The C Programming Language) の影響であるとも言われている(ただし、同書では "hello, world" とすべて小文字で感嘆符もない。また歴史的にはカーニハンの前著「A Tutorial Introduction to the Language B」(1973) が初出とされる。」とある。http://ja.wikipedia.org/wiki/Hello_world
こんにちは世界。
実は深いことなんじゃないか。そう思ってみる。
昨年にアーバンコンピューティングシンポジウムで「都市とアートのつながり」というお題で話をさせていただいた。
アルスエレクトロニカ2008で展示されていた空間的な作品と都市的な作品を幾つか紹介して、3つの分類をした。
1) いまの世界を拡張するもの
・仮設的な空間を設える
・デジタルな情報をオーバーレイする
・その場所に意味を加える
2) いまの世界の見方を変えるもの
・あるの場所の意味を伝え直す
・蓄積された意味を異なる文脈に置く
3) 新しい世界を構築するもの
・意味を蓄積させていく
・汎用的なシステムがその場所固有の意味を徐々に帯びていく
「プログラムを書く」という行為は必ずこのどれかに当てはまるのだと思うと、「こんにちは世界」ということばが、今から新しい世界を自分は切り開くのだという意志を軽くでも自分で宣言しているようにも思える。
まぁ誤読かも(w)。