プロセスプランニングと海市展
先のエントリーに書いた、東工大の世界文明センターで行われた「アーキテクチャと思考の場所」という講演会では磯崎新氏が登壇されていた。http://www.cswc.jp/lecture/lecture.php?id=60
磯崎さんの展覧会であり自分もお手伝いをしたICCのオープニング展覧会「海市」。展示はほとんどカオスだった。参加した建築家も鑑賞者もきっと理解していなかったに違いないのだが、展覧会の意図はこう説明されている。
http://www.ntticc.or.jp/Archive/1997/Utopia/index_j.html
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この展示/イヴェントは,情報社会化してゆく21世紀にむかって,ひとつのユートピア都市を構想し,具体化するための実験モデルとして組みたてられます.それは,近代社会を支えた唯一の普遍性,単線的な進歩,および垂直の序列性の原理に対する根本的な疑問に発しています.変換の手がかりは,各種のinter-(間,相,交)です.すなわち
inter-activity (相互操作性)
inter-communality(間共同体性)
inter-textuality(間テクスト性)
inter-subjectivity(間主体性)
inter-communicativity(交互通信性)
さしあたり,マカオ沖の南支那海上に構想されている「海市」を舞台にし,その上に,4つの異なったモデルの上演(パフォーマンス)を行います.
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マスタープランをもたない都市のプランの構想は可能か。それはすでに30年前に死を宣告されている近代の目的性をもったユートピアに替わって、もうひとつのユートピアが自己組織的に生成していくかどうか、その可能性を見定めようというところにこの上演の意図がある。
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壇上では、プロセスプランニングと切断の話を振られてのコメントをされていたのだが、2chやニコニコ動画の説明を(事前に)した上で、海市の話を振ってもよかったのではと思う。