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鉛筆とTwitterとアイデアキャンプ

Twitterで世界は変わる/変わらない、といった話をさまざまなところで小耳にはさむ。

いろいろな所で紹介している、片岡義男「何を買ったの文房具。」のあとがきに、とても好きな一節がある。

あとがき

どの文房具もそれぞれに所定の機能を持っている。そしてその機能は、可能なかぎり多くの人にとって、可能なかぎりたやすく発揮させることができるよう、もっとも単純でありつつ同時にもっとも確実な作動の構造へと、転換されている。生産や創造からどんなに遠くとも、どれほど間接的であろうとも、文房具を使うあらゆる人に対して、生産や創造への関与が期待されている。人間の文明を人間が担いつつ前進させていく過程への期待が託された様子を、すべての文房具の造形に見てとることができる。文房具は人間の文明を肯定している。肯定するだけではなく、肯定に支えられた前進や展開、拡大、開拓などを、全面的に期待もしている。

大学院の少人数の授業でこの一節を紹介した後で、鉛筆とTwitterではどっちが世界を変えると思う?と聞いてみたところ、 鉛筆:4人、Twitter:1人という結果だった。

この違いを自分なりに振り返ってみると、
 鉛筆:知能の増幅に関与
 Twitter:関係性の増幅に関与
という違いがかもしれない。

と考えると、アイデアキャンプ
 紙とペン:知能を増幅しつつ
 現場や開放的な場所へ行く:関係性を増幅しよう
ということかもしれない。