2000年度研究会 B−2(テーマ)
近代社会研究
(Studing Modern Society)
担当者 小熊英二(総合政策学部)

1、主題と目標
 春学期に続きこの研究会では、履修者が自分の研究テーマについて発表し、それについて担当者のコメントと関連講義、そして全体の討論を行なうという、いわば通常の大学院などでよく行なわれるゼミ形式で進行させる。
 ここSFCでは卒業論文を必修とはしていないが、大学4年間で一つのテーマを研究し完成させる経験をもつことは、その後にどんな分野に進んでも役にたつ。研究テーマについては各自の関心によるものでよいが、近代社会および近代国民国家の問題点を問う社会科学的なテーマであることが望ましい。担当者は社会学・思想史・歴史学などの分野では指導できる。昨学期の研究会でどのような研究発表がなされていたかは、研究会ホームページを参照してもらいたい。
 ここでは具体的なテーマについての報告と討論によって、近代社会の問題点を多角的に問い、関連の社会科学の知識を増大させることを目標とする。あわせて、研究の進行のさせ方、論文の書き方についても指導を行なう。あまり大人数でないメンバーで、時間をかけた相互のコミュニケーションと討論がはずむ研究会にしたい。

2、受講条件
 原則として、過去に担当者小熊の研究会を一つ以上履修ないし聴講し、具体的な研究テーマについて報告を行なえる者に限定する(よほど優秀で熱意のある者なら例外はありうる)。希望者があまり多数の場合は面接などで選ぶ。可能なかぎり、受講者が年度末に研究成果を作成できるようなかたちにしてゆきたい。

3、日程
 受講者の集まりにもよるが、一回めは概説的な講義を行ない、二回めから報告を募る。とくに卒業制作などを行ないたい者は、早めに報告したほうがよい。議論が長時間にわたることが多いので、後ろの時間は空けておくこと。


10/2 短期大学の女性化 その変遷と現状(渡邉大輔)
10/16 学童保育(貴戸理恵)
10/23 紛争(藪中愛子)
10/30 浪人(石野純也)
11/6 3つの均等法における平等(山越峰一郎)資料
11/13 エリート(坂田理成)
11/20 トイレ(林綾乃)
12/4 ホテル(鉄本紘子)
12/11 沖縄(山里亜紀子)
12/18 教育(相澤真一)
1/9 他者(奥雄太郎)
1/15 君が代(上野陽子)
1/22 ネット(丹羽大介)
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