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Juni 07, 2004
抜けて返す空
重い花曇の空が去って、頭上に広がっていた空が、鮮やか過ぎて、急に現実感を持ってこころに迫ってきた。
今日の夕方は、台風一過のように蒼く抜けていた空や、吹き抜けてゆく東からの風や、それが揺らす緑や、影や、粒や、水や、世界が、きれいだった。
トトロさえ最後まで見ることの出来ない「自然が嫌い」といってはばからないボクですが、空と風が好きです。変わってゆく空の色、蒼く続いていく空の予感、世界の終わりのような重い空、頬に当たる何気ない風。
それは空や風が、それ単独で存続しないものだから。ビルの向こう側、木々の後ろ、街のハズレから。空や風はいつだって世界と共に存在している。空や風は自分をかすめるけれど、自分を侵すことはない。いつだって、ただそこにある。頭上には、世界には、空や風がある。
だけど今日の、空がこころに迫ってくるという体験は、少し違う。確かに、空や風は自分を侵さないけれど、なんか、一体化する感じ
とか書いてて、もうやめたくなってきた。なんかおかしな東洋主義みたいになってきたぞ。
禅とヴァーチャルリアリティーを同時に語った本を読んだせいかな。
投稿者 POE : Juni 7, 2004 10:18 EM
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