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Desember 22, 2004

腫れ


今日で今年の学校も終わり。
今日はいいんだけどね。終わる日だから。
でも明日は少し困る。終わりがはじまる日だから。

はじまってしまったら終わるのを待つだけ。
終わりゆく瞬間がすき。
でもはじまってしまうものが怖い。

せっかくここまできてやっと終わりそうなのに、なんとかがんばってきて、ついに終わるのに、またなんで始まってしまうのかな?

境界線なんて人為的なものだから無視できればいいのだけど、日や年や冬休みや学期や学年という境界線を無視したら今度は、生死なんていうとてつもなく長い長い区切りに向かい合わなくちゃいけなくなる。もちろん、生死も概念のひとつだからそれを無視してもいいんだけど、そうしたら宇宙とか永遠とかいかがわしいものの中で生きなくちゃいけなくなる。

なので、仕方がないので、結局、冬や年というみんなで共有できる概念をもって終わりやはじまりを嘆いている。「あの人も同じ時間をすごしているのが救い」なんていう幻想にすがってみる。

でも共有は結局あまり救いにならなくて、途方もなくちっぽけな存在としてまた行く年を悲しむ。いい加減に止まってほしいと願う。そして自分だけが止まって、世界が動いてしまったりして、また悲しむ。


++++++++++++++++++++++++

青すぎた空が
隠した雲の隙間

言いそびれた未来が
気になりだしている

もう会うつもりなんてなかった
過去の自分を発見してしまう

ぼろぼろになったバトンなんて
受け取ったりもしてしまう

この場所を諦めてしまった僕が
どんな顔でそれを携えていけばいい?

走れないし笑えないし愛せないし
壊せないしだからもう作れない

希望も痛手も時間に侵された後では
同じものにしか見えない

憎しみで別れてゆく人たちすら
最後には「別れる」を共有できるのに
過去の自分と今の自分じゃ
それすら分け合えないから


立ち尽くしてしまえばいい?
笑っておどけていればいい?
もう一度あきらめなおせばいい?

なのに空は青すぎて
青以外の空が見当たらない

街の果てなんて
どこまで走っても辿り着けはしないのに
空は見渡す限り
区切られて果てばかり

そんな空がなぜか青すぎて
腫れたままの傷をなぞってしまう

見えなかった空白を
浮かび上がらせてしまう

投稿者 POE : Desember 22, 2004 01:05 EM

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