Juli 28, 2005
熱と夏
濃密された青が気持ちよかった。現実離れした圧迫された風のゆるやかさが新鮮だった。まだあたたかい夕方のプリズムが心地よかった。
冷たい国へ行くというのに、もしかしたら自分は夏が好きだったんじゃないかと思い始めてきた。夏は現実を突き抜けてゆくイメージがある。ここじゃないどこかに、街や人を連れて行ってくれそうな気がする。無表情なホワイトワーカーの群集さえも、その背中がはじけて見える。
逆に、冬は深く深く街や人を沈めてゆく。根を下ろして、彼岸など志向せずに、外部を閉ざして、相対化を許さずに、彩ることさえも無意味にして。
って、ただの偏見だね。冬を愛でる会やただしい冬をつくる会の人たちに怒られちゃうね。怖い怖い。
++++++++++++++
夕方の風が高度落として
光のプリズム
まぶしく空に広がる頃
遠い感覚おぼろげに君の横顔や煙草の煙
あたりを包んでいく
君にとってはどれくらいの時間だったのだろう
日付を見ることが意味をなくしてしまう
街の雑踏に意識を委ねて
まだ青さ残す
まぶしい空をまた眺めてた
漠然とした生活を曖昧な選択で逃げてきた
そんな時代だったけど
この体を走らせていた風が止んだとき
何もなかった事に出来るのかな
明日を描くその腕を頼ってた
守りきれるわけない夢たちを
ここまで背負って 走ってきたつもりだった
投稿者 POE : Juli 28, 2005 12:32 FM
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://web.sfc.keio.ac.jp/~t03881nf/poeg/mt-tb.cgi/825
このリストは、次のエントリーを参照しています: 熱と夏:
» 392ca6368ce8baed831f from 392ca6368ce8baed831f
392ca6368ce8 [続きを読む]
トラックバック時刻: April 30, 2007 06:30 FM