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Januar 13, 2006

113

気付いてしまった瞬間、もうそれはピークを越えた後なのかもしれないね。望むべくもないほど、何もかもが満たされた時間があったとして、それをそれだと認識してしまったら、それはただの言葉や言葉が背負うものの追体験になってしまうだろうから。それとも、それがそれの必然で、そんなものは過去にしか存在しえないのかな。それをそれだと選別する能力を持たない時代を生きる僕たちにとってそれは、過去か、もしくは存在し得ないものとしてそこにあり続けるしかないのかな。


最後の夜を
壁際に掛けた後

すっかり馴染んでしまった
アルバムの11曲目

残したキャンドルが
少し甘すぎる孤独

通り過ぎた幸せの数を
ジョーカーの裏側に混ぜて

遠ざかってゆく記憶を
未来へとつなげてみる

小さく微笑む写真の向こう
戻れなくなった場所が輝きそう

うずくまって見上げる風
いくつかの街を抜けた後

名前さえも失くして
やがて違う土地にまぎれる

走り続けたなら
どこまでも行けるのだろう

夢の音も 幸せの味も
二人の痛みも 過去の優しさも

全てを振りきれるなら
どこまでも行けるのだろう

だけどまだ
切り替わらないあの夏

壁際のカード
小さく書かれたメッセージ

この影はまだ
あの場所からつながっている

投稿者 POE : Januar 13, 2006 06:12 EM

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