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Desember 31, 2006
バイバイゲーム
交わることのない風が
黒空へと沈み込む
残された足跡を消す
波はまだ訪れはしない
革命を終えられない夢が
世界を優しく優しく握りつぶしてゆく
もうここにはいたくないねと
笑ってでも笑ってでも言い張った
そうすることでしか
そこにはいられなかったから。
春風の日々は未だに醒めないようだ
胸が騒いで仕方がない
次の犠牲者はまるでゲームのように決められる
はじめからルールがあったように決められる
指先から零れ落ちる空
そこに映るのは正義だと仕組まれている
今さら疑ったってもう遅いんだから
僕らは全て忘れ笑っていればいいよと
歌う君の声がひどく寂しく聞こえた
もうすぐ夕影が東京を染める
赤く描かれた全ては幻のまま
遠くない熱狂に飲まれようとしていた
Desember 25, 2006
momiso
穏やかな赤と緑の連合
失速した闇が風に紛れる
空漠とした季節の跡地
欠落を戴いた観覧車が音を立て崩れた秋
モミソは今、街外れ
誰の帰りも待たない
この世界で二人しか知らない
大切な約束を残して消えてゆく
あれは寒い朝だった
凍りついた体は動きそうもなかった
どんな夢も叶いそうだ
熱狂だけが声高く行進は続いていった
燈された先に見えた希望の色
もう誰にも汚せない真白な光り
旋律をやめた空港の側
魔法にかけられたまま動かない空
この世界で二人しか知らない
大切な約束を残して世界は消えていく
Desember 08, 2006
日本語で。
最近、このブログをあまり書いていない。
それは日本語書きたい欲が他の場所で満たされているから。
自分の所属している団体として「日本★」とか
気軽に言うのは好きじゃないんだけど、
「日本語!」ならいえる気がする。
mother tongueっていうと、
政治的に中立な気がしてしまうから。
もちろんそんなわけはなくて、
僕の知っている限り、
僕の知っている全ての言語は政治やナショナリズムなく成立したものなど、ない。
それでも一人の話者として
責任なく加工・変容できる言語というものは、
国民国家とかいういまだに大きなものに比べて自由だと思う。
*
死の博士がこの街で
新しい工場を作る
労働が人を自由にした国で
死後も続くショーがはじまる
きらめく世界に
あふれるだけの輝きを詰め込んだ
とっておきのヒカリで魅せてくれる
「非人道的」「非倫理的」
人はみんな訳のわからない言葉が好きだね
生きていくことは
忘れていくこと
越えていくことなのに
そんなことをいう奴が
連れて行かれる素敵な未来ももうすぐさ
頭脳的な骨抜きを終えた僕たちは
戦争中の国に
女子高生を返せるまでになった
すばらしい人道が
やさしい人たちの手で作られていく 守られていく
大好きなあの場所へ
ふたたび近づけるかも知れないね
晴れた朝
旗を掲げて歩け
凪いだ青
人をなぎ倒し走れ