ミラノ
午前5時の目覚ましで起床し、最後のパッキングをする。スープとパンを食べ、荷物を抱えて電車に乗り、成田エクスプレスに乗り込む。大学院生の博士論文の結論部分と、遅れて卒論を出してきたK君の論文を読む。
フライトは全日空で予約してあるが、運行はルフトハンザだ。最初、全日空のカウンターに行くが、ルフトハンザのカウンターに行くようにいわれる。ところが、ルフトハンザのカウンターに行くと、乗り継ぎ便の発券ができないという。どうなっているんだ。ひとまずフランクフルトまでの搭乗券を持って出国審査へ行く。なんと日本人専用窓口が作られていた。
全日空のラウンジで蕎麦を食べ、メールをして搭乗。席は一番後ろの列の通路側だ。隣が一人しかいないのは気楽だ。機内では猿谷要の『アメリカの歴史』を読む。5時間ほど眠り、映画は『ボーン・アルティメータム』を少しだけ見る。しかし、個人スクリーンではなく、天井からぶら下がっているものなのであまり見る気がしない。
フランクフルトで乗り換え。相変わらず大きいだけで意味不明の空港だ。世界で一番嫌いな空港だ。その次はワシントンDCのダレス空港か。フランクフルトからミラノへの道中はよく覚えていない。ミラノのマルペンサ空港に到着後、両替をして、バスに乗り込む。18時20分発のバスは丸一時間かかってミラノ中央駅へ。そこから地下鉄に乗ろうとするが、乗り場がよく分からないので、妥協してタクシーに乗り、ホテルへ。
ホテル到着後、先に来ていた三人と一緒に食事へ。ホテルから歩いて10分弱の普通の料理屋へ。実においしい。特に繊維状になっているチーズがおいしかった。大学のことなどをいろいろ議論する。法政大学の白田先生がmiauを辞めてしまったそうだ。なんだそりゃ。國領先生とはここでお別れ。
翌日、朝7時半にホテルを出て、中央駅へ。そこからインターシティに乗り、トリノへ行く。電車の中では口を開けて居眠りしてしまう。
トリノに着くとタクシーに乗ってテレコム・イタリアの研究所へ。ここでは実に歓待してもらい、長時間の議論につき合ってもらった上に、お昼までごちそうになった。1300人も働いているという大きな研究所でのんびりしている。
タクシーを呼んでもらい、ミラノの真ん中にある大きな広場へ。そこに隣接している大きな博物館を見に行く。地下にはローマ時代の遺跡が眠っている。なかなかおもしろい。
電車に乗ってミラノへ戻る。いったんホテルに帰ってから地下鉄に乗って夕食へ。良い雰囲気のシーフード料理屋へ行こうとするが、なかなか見つからない。ついに発見すると、改装してずいぶんお店のイメージが変わってしまっていた。何だか落ち着かない雰囲気で、店の端ではパスタ教室をやっている。味は悪くないが、居心地が悪い。ここで飲んだ赤ワインは、海の底に沈めて熟成させるそうだ。
翌朝、Nさんは違うフライトなので別行動。私はFさんと『最後の晩餐』を見に行く。人が殺到しているのかと思ったがそうでもない。しかし、受付のコンピュータが壊れていてスムーズに入れない。混乱の中、最初のグループに潜り込んで入る。バスケット・コートぐらいの部屋で、右手の壁一面に『最後の晩餐』がある。確かにキリストの左側の人物は女性に見える。そしてその左下に見えているナイフを持つ手は誰のものか分からない。
タクシーに乗ってホテルに戻り、預けてあったバッグを拾って、タクシーで空港へ。ミラノからボンバルディアの小さな飛行機でミュンヘンに飛ぶ。このラウンジがとても良くて、ポテトスープとマカロニパスタを食べる。そこから少し大きな飛行機でスペインのマドリードへ。
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