スター・プレーヤーの中途採用は危険である

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ボリス・グロイスバーグ、アシシェ・ナンダ、ニティン・ノーリア「スター・プレーヤーの中途採用は危険である」『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』2004年10月号、135〜148ページ。

二年前の記事だが、たまたま読んでおもしろかった。金融アナリスト1052人の調査の結果、スター・プレーヤーが引き抜きにあって移籍すると、たいていはパフォーマンスが落ちてしまうという。

スター・プレーヤーは、個人の能力の要素も大きいものの、組織やチームワークによってもそのパフォーマンスは大きな影響を受けている。元の実力が移籍先で簡単に出せるわけではない。高額の報酬で入ってくるスター・プレーヤーを元からいる人たちがよく思わないことも多い。組織になじむのに二、三年かかるし、一度移籍した人はまた移籍しやすくなるともいう。

プロ野球を見ていてもそうだし、大学でも当てはまる気がする。

筆者たちの結論は、忠誠心の高い生え抜きのスター・プレーヤーを育てるべきだというもの。

組織は人事。難しい(私は人事に一切関わっていない。念のため)。

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コメント(1)

ktagu :

「忠誠心の高い生え抜きのスター・プレーヤーを育てるべきだというもの」いやー言えていますね。

うちの組織でもそうなってくれれば良いのですが、「忠誠心の高い生え抜きのスター・プレーヤー」は出て行ってしまってさ(苦笑)。

まぁそれはともかく、もう一点「育てるコーチや監督のシニアの重要性もあるなぁ」と昨日Kさんと話していました。シニアの重要性は戦力以外にもありますね。これからは組織力を育てていかなければ。

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このページは、taiyoが2006年12月 2日 13:40に書いたブログ記事です。

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