イラク復興計画
研究所の定例ランチ・セミナーがあり、テーマはイラク復興だった。発表者はChristopher Kirchhoff(Lead Writer, SIGIR [Special Inspector General for Iraq Reconstruction])で、いつもより聴衆が多い。
軍と民間のそれぞれで多大な努力が払われているが、しかし、(1)行政権限が欠如している、(2)どんな復興が行われているかについてほとんどコンセンサスがない、(3)ネイション・ビルディンを実行する能力の制度化よりも、その理論の構築が重要である、というのが彼の結論。
発表中、Iraq Reconstruction 1.0から4.0までの発展を示した後、ひそかにブッシュ政権が計画の後退を始めていると示唆していた。やはりうまくいってないのかなあ。2003年5月(?)の大規模戦闘終結宣言で手を引くことができれば良かったのだろうが、やはり誤算だったのだろう。
しかし、ブッシュ大統領としては、華々しい成果が上がらない以上、退任までやり続けるしかない。退任後に新政権が何をしようとも、自分のせいではなく、新政権の対応が悪いと言えばすむ。経済がメチャクチャになりつつある中、争点としてのイラク戦争は相対的に小さくなりつつあるが、避けては通れない。いよいよ今週の金曜日、最初の候補者討論会が行われる。
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