12年越しの1冊(5月22日)

 小川原正道編『日本近現代政治史』(ミネルヴァ書房、2023年)に、第5章「政党政治の模索」、コラム8「政党と官僚のはざまで」を寄せました。

 幕末から占領期までを9つの章と9つのコラムで、11名の著者によって編んだ一冊が世に出ました。編者の小川原さんの尽力に、心から御礼申し上げます。

 小川原さんがあとがきに書かれているように、本書のプロジェクトが本格化したのは2010年。当初は2011年9月の出版を目指して動いていました。原稿の〆切は3月末日。春休みに執筆を進めるなか、震災が起こりました。執筆者のなかには被災された方もあり、進行は大幅に変更を余儀なくされました。私も原稿を出せたのは翌年2月のことでした。

 その後、小川原さんから本格再開の相談があったのは2019年の夏。恒例となった吉野作造記念館での研修会の折でした。企画だけではなく、さまざまなことが一歩踏み出されるように感じられて、とてもうれしかったことを覚えています。そう、あの夏の研修会は、とてもいい学生が集まってくれて、ワークショップを取り入れた振り返りをしたのでした。終了後に立ち寄った仙台の美術館で、研修会で仲良くなった学生たちのグループと遭遇したのは、うれしいことでした。

 現実はそう甘くありませんでした。コロナやもろもろによって、スケジュールはさらに押されました。ようやく再開となって、かつての原稿を手に取ると、今度は自分に重い荷が。この10年間の研究の進捗は目覚ましく、生半可な修正では対応できそうにないことをそのときになってようやく自覚したのです。結局、いただいていた〆切を2カ月超えてしまいました。担当の天野さん、ごめんなさい(その後の校正はすべて〆切内にお返しした、、、はず)。

 そんな歴史を経ての刊行は、特別な感慨を与えてくれました。小川原さんはもちろん、奥健太郎さんや官田光史さんといった古くからの仲間とご一緒できたことも、格別の喜びとなりました。12年もの、まさにシーバス・リーガルです。来年は、またそんな昔からの仲間たちとひとつ仕事ができそうです。


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