「『過去官僚』、官邸下支え」(談話)
『朝日新聞』10月6日朝刊の記事「『過去官僚』、官邸下支え」に談話を寄せました。
「政府・与党の協調が課題」と見出しがありますが、専門知の継承、内閣主導の進展、政府与党関係について、大隈重信・憲政党内閣、原敬・政友会内閣、加藤高明・憲政会内閣の経験を述べたものです(加藤内閣の部分は編集の段階でなくなってしまいましたが)。
お目に止まれば幸いです。
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『朝日新聞』10月6日朝刊の記事「『過去官僚』、官邸下支え」に談話を寄せました。
「政府・与党の協調が課題」と見出しがありますが、専門知の継承、内閣主導の進展、政府与党関係について、大隈重信・憲政党内閣、原敬・政友会内閣、加藤高明・憲政会内閣の経験を述べたものです(加藤内閣の部分は編集の段階でなくなってしまいましたが)。
お目に止まれば幸いです。
連合三田会に行ってきました。
慶應OBOGが卒業年次や職場、地域などで作るOB会を三田会といいますが(早稲田だと稲門会)、その全体集会として1年に1度開かれるのが連合三田会。今年は卒業10周年目のため、幹事(見習い)学年として、春ごろからぼちぼちと企画に参加させてもらいました。
好天に恵まれ、予想以上の人出。開門も早まったようです。陸上競技場ではお子さんたちが体を動かし、中庭ではOBOGのみなさんが地酒に心を動かされていました。
イベント部会に所属した私の担当は、「慶應DREAM展」。過去、現在、未来の慶應義塾をパネル、映像で展示するというものでした。招待されている卒業50年目のOBOGのみなさんをはじめ、たくさんの方にお越し頂き、こちらの会場もごったがえしました。清家塾長もお越し下さいました。
お子さんたちには、福澤が洋行時に撮影した写真館の少女との写真パネルが人気だったようです。もっとも、お子さんに限らず、卒業50年の方や、某社長、某先生も無邪気に撮影されていきました。卒業50年目のご婦人が「このお嬢さん、私より80歳上ですものね!」と仰りながら、お孫さんのカメラに収まっていたのは、格別に素敵なシーンでした。
SFCの卒業生諸君もたくさん訪れてくれました。帰るところ、帰る思想があるというのは、本当に幸せなことだと思います。1年に1度、自分を見返す場所として、つきあっていきたいと感じた1日でした。
『WEDGE』11月号
『WEDGE』の連載「政のかたち 官のすがた」、第1回の総論に続き、今回からは各論です。まずは「内閣主導」について論じました。内閣の有する性格がどう変わってきたのか、政権交代に伴う政策変革はどう起こったのかを論じました。
今号にはのっぽさん、升味先生の記事があります。「できるかな」と『日本政党史論』に育てられた私にとっては、格別な喜びです。
<以下、10月30日加筆>
お読み頂いた方から、このテーマでもっと深掘りするには何を読めばいいかという問い合わせを何件か頂きました。ありがとうございます。
比較的入手しやすく、参考になるであろう文献を挙げておきます。ご活用ください。
・政治主導
牧原出『内閣政治と「大蔵省支配」―政治主導の条件』(中央公論新社、2003年)
・内閣制度、官邸機能
拙著『政党と官僚の近代―日本における立憲統治構造の相克』(藤原書店、2007年)
・加藤高明内閣全般
奈良岡聰智『加藤高明と政党政治―二大政党制への道』(山川出版社、2006年)
・行政調査会
拙稿「政治指導の制度化」(『慶應の政治学 日本政治』慶應義塾大学出版会、2008年)
・セクショナリズム
今村都南雄『官庁セクショナリズム』(東京大学出版会、2006年)
・GHQと公務員制度
岡田彰『現代日本官僚制の成立―戦後占領期における行政制度の再編成』(法政大学出版局、1994年)