『WEDGE』11月号
『WEDGE』の連載「政のかたち 官のすがた」、第1回の総論に続き、今回からは各論です。まずは「内閣主導」について論じました。内閣の有する性格がどう変わってきたのか、政権交代に伴う政策変革はどう起こったのかを論じました。
今号にはのっぽさん、升味先生の記事があります。「できるかな」と『日本政党史論』に育てられた私にとっては、格別な喜びです。
<以下、10月30日加筆>
お読み頂いた方から、このテーマでもっと深掘りするには何を読めばいいかという問い合わせを何件か頂きました。ありがとうございます。
比較的入手しやすく、参考になるであろう文献を挙げておきます。ご活用ください。
・政治主導
牧原出『内閣政治と「大蔵省支配」―政治主導の条件』(中央公論新社、2003年)
・内閣制度、官邸機能
拙著『政党と官僚の近代―日本における立憲統治構造の相克』(藤原書店、2007年)
・加藤高明内閣全般
奈良岡聰智『加藤高明と政党政治―二大政党制への道』(山川出版社、2006年)
・行政調査会
拙稿「政治指導の制度化」(『慶應の政治学 日本政治』慶應義塾大学出版会、2008年)
・セクショナリズム
今村都南雄『官庁セクショナリズム』(東京大学出版会、2006年)
・GHQと公務員制度
岡田彰『現代日本官僚制の成立―戦後占領期における行政制度の再編成』(法政大学出版局、1994年)