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ボランティアについて考えよう

太郎君:でも博士、博士の会社の人たちはどうしてボランティ アをするんだろう?

うま兄博士:それはね、太郎君。ボランティアって人のためにするんじゃなく て、自分を見つめるためにする面があるんだと思うんだ。初めは週末に遊びに 行く感覚で、楽しいと思ってやり始める。何でも楽しくなくちゃ続かないよね。 そうするといろんな発見をすることになるんだ。相手がお年寄りであれ、障害 者の方であれ、子どもであれ、その人たちを通して自分を見つめていく、そう いう意味で相手は鏡なんだよ。そこで今まで気づかなかった自分を発見してど う変えていけるか。ボランティアってそういうことなんだろうね。

太郎君:うん。分かるような気がするよ。でもじゃぁ、会社は何のためにこう いう活動をするのかなあ?会社がもうかるようなこともしているの?

うま兄博士:会社にとってもいいことはたくさんあるんだよ。社員がボランティ アをすることで社内の雰囲気が変わるんだ。仕事はもちろんするんだけど、ほ かのことをするゆとりを持っていると、その中から得た知識・体験が今度は自 分の仕事にとってプラスになっていく。それに周りからの評価も高くなる。そ ういう会社で働きたい、と志の高い人が入ってくれるのもいいことの一つだね。 だから会社としては直接のもうけは追求していないんだ。社会貢献にかかるお 金は全部持ち出しでやっているんだよ。それは”ソーシャル・コスト”だと思っ ているんだ。わかるかな?社会でやっていくために必要不可欠なお金だという ことだよ。

太郎君:分かったよ、うま兄博士!いろいろ教えてくれてどうもありがとう。

うま兄博士:いやいや、また聞きたいことがあったらいつでも来ていいよ。


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