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2008年09月 アーカイブ

2008年09月18日

ゼミ合宿@潮来(9月10~12日)

 恒例のゼミ合宿に行ってきました。

 今年の合宿地は、茨城県潮来(いたこ)。霞ヶ浦から流れ出す北利根川を臨む水郷。
 江戸中期までは水運の中心地として栄えたものの、坂東太郎の大暴れで流れが変わり、その役を佐原に取って変わられてしまったのだとか。今は、菖蒲と舟に乗っての橋巡りが観光の目玉。光琳蒔絵の今写し、ですね。

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 もっとも、わがゼミは観光など予定されるはずもなく、到着直後から秋学期に向けた個人研究発表大会。利益団体から冷戦構造まで、齋藤隆夫から丸山眞男まで、ニュージーランドからインド留学報告まで、多彩な発表が2日にわたって展開。

 その間、ゼミ生諸君はインゼミに向けた準備も水面下で進行。最終日のインゼミ準備・ダメ出し大会は、準備の甲斐あってか早々に集結。結果、残り時間で予想外の観光(散歩?)を敢行。重要文化財の鐘楼を有する長勝寺へ(徒歩15分)。頼朝の開基、芭蕉も訪れたという、由緒ある古刹。ありがたし。

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 秋学期の見通しがつき、ゼミ生の仲も深まり、意義のある合宿でした。
 来年は計画して観光してもいいかな(笑)。
 

2008年09月20日

インゼミ@東大駒場(9月16日)

 こちらも恒例、東大先端研・菅原琢ゼミとのインゼミを行ないました。

 双方のインゼミ担当が決めた今年のテーマは、「日本共産党の再興策」。蟹工船ブームや、1970年代再考、学園紛争回顧など、平成生まれの学生諸君には、二大政党以外の選択肢が眩しく映るようです。

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 解散総選挙が感じられるなかでのインゼミ。こちらは質的分析、菅原ゼミは計量分析と相互の方法論が異なり、描き出す再興策も違ってくるわけですが、嬉しかったのは、今年のインゼミでは相互に方法論の乗り入れ、インターディシプリンが見られたことでした。これは収穫です。

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 清水ゼミは夏に何度かミーティングを持ち、菅原ゼミは直前にも事実上の合宿を敢行したとか。
 みな、よくがんばりました。
 

2008年09月29日

頂きもの―大石裕・山本信人編『イメージの中の日本』

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大石・山本編『イメージの中の日本―ソフト・パワー再考』(慶應義塾大学出版会、2008年)

 「日本におけるソフトパワーの源泉を再検討。北朝鮮のミサイル・核問題、靖国問題、歴史問題、災害支援、従軍慰安婦問題などを事例に、メディアや世論の動向を分析。日本イメージの形成過程をたどり、日本の自己イメージと他国からみた日本イメージのズレを明らかにする。」(出版社サイトより)

 著者のおひとり、高木佑輔さんからいただきました。フィリピン政治を専門とする高木さんが、現地の新聞を見るために足繁くSFCメディアセンターに通ってらっしゃったことを思い出します。まさに労作です。

  以下、目次です。
  第1章 ソフト・パワーと日本の戦略
  第2章 日本のソフト・パワーの「歴史性」と「政治性」
  第3章 メディア報道と世論調査にみる日本の自己イメージ
  第4章 靖国問題をめぐる中・韓の対日イメージ
  第5章 2006年の北朝鮮ミサイル・核問題と日本―米国・中国・韓国の新聞報道―
  第6章 米豪の日本イメージ―靖国問題を事例として―
  第7章 東南アジアにおける日本イメージと日本外交―1970年代を中心に―
  第8章 東南アジア諸国の日本イメージ再考―遠い存在、身近な「日本」、期待―
  第9章 中国の対日イメージの基本構造
  第10章 2007年・従軍慰安婦問題―「日本」はどう報じられていたか―
 

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