大石・山本編『イメージの中の日本―ソフト・パワー再考』(慶應義塾大学出版会、2008年)
「日本におけるソフトパワーの源泉を再検討。北朝鮮のミサイル・核問題、靖国問題、歴史問題、災害支援、従軍慰安婦問題などを事例に、メディアや世論の動向を分析。日本イメージの形成過程をたどり、日本の自己イメージと他国からみた日本イメージのズレを明らかにする。」(出版社サイトより)
著者のおひとり、高木佑輔さんからいただきました。フィリピン政治を専門とする高木さんが、現地の新聞を見るために足繁くSFCメディアセンターに通ってらっしゃったことを思い出します。まさに労作です。
以下、目次です。
第1章 ソフト・パワーと日本の戦略
第2章 日本のソフト・パワーの「歴史性」と「政治性」
第3章 メディア報道と世論調査にみる日本の自己イメージ
第4章 靖国問題をめぐる中・韓の対日イメージ
第5章 2006年の北朝鮮ミサイル・核問題と日本―米国・中国・韓国の新聞報道―
第6章 米豪の日本イメージ―靖国問題を事例として―
第7章 東南アジアにおける日本イメージと日本外交―1970年代を中心に―
第8章 東南アジア諸国の日本イメージ再考―遠い存在、身近な「日本」、期待―
第9章 中国の対日イメージの基本構造
第10章 2007年・従軍慰安婦問題―「日本」はどう報じられていたか―