『吉國一郎オーラル・ヒストリー』Ⅰ・Ⅱが刊行されました。
吉國さんへのオーラルがはじまったのは2005年1月。以後、2007年11月まで、内閣法制局次長・長官時代に話を絞りながらも、実に26回に亘ってお話を伺いました。私はSFCへの着任のため22回以降はお休みし、最終回にふたたび同席させて頂きました。内閣法制局、法令審査、田中内閣、三木内閣、そして「吉國メモ」で知られる法制の権威その人を理解するうえで、とても貴重な記録を残していただくことができました。
それから一ヶ月。今日は吉國さんの告別式でした。雅楽のひびくなか、法令、政治、タバコ、コーヒー、音楽、、、話題のつきない洒脱な吉國さんと、とても長い時間ご一緒させていただいたことを思い出しながら、あらためてその僥倖を噛み締めました。ありがとうございました。