今年で5回目となる吉野作造記念館(宮城県大崎市)での人材育成研修会。震災の影響から開催できないのではないかと案じましたが、関係各位のご尽力で開催に至りました。
今年は苅部直先生による大正の「開国」と吉野作造― 国をひらくこと、社会をひらくこと ―』、ディック・ステゲウェルンス先生による「吉野作造の対外認識と日本観」に加え、石巻視察、地元行政・NPOの方との懇談が行われました。
東京、京都、仙台から集まった6人の講師と20人の学生での議論は、やはり収穫の多いものでした。
例年利用してきた会場が震災の関係で使えないなど、時間や場所の制約はありましたが、なにより困難の多いなかで運営に尽力してくださった大川事務長をはじめ、記念館のみなさんに心から御礼申し上げます。
帰途、2年ぶりに有備館を訪れました。岩出山の藩校、貴重な江戸の教育遺構は震災で全壊し、ブルーシートに覆われていました。ふたたびその勇姿を目にする日がくることを。