井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

井庭研 必読文献一覧(2012年12月現在)

「創造社会を支える方法・道具をつくる」研究活動を行う井庭研において、必読だと思う文献を選び、リストをつくりました。

ほかにも重要な文献はたくさんあるのですが、特に重要だと思う約50冊を厳選したつもりです。文献は、【パターン・ランゲージ】と、【創造理論】【システム理論】【社会論】のカテゴリに分かれています。

井庭研在籍中の早い段階でこれらの文献をすべて読み、知識を身につけ、考えを深めてもらい、これらの文献を読んで理解していることが、「自主プロジェクト」の立ち上げや「卒業プロジェクト」の受け入れに求められます。


【パターン・ランゲージ】

    (パターン・ランゲージの歴史)
  • 『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡浩一郎, 技術評論社, 2009)
  • 『クリストファー・アレグザンダー:建築の新しいパラダイムを求めて』(スティーブン・グラボー, 工作舎, 1989)
  • 「パターンランゲージ 3.0:新しい対象 × 新しい使い方 × 新しい作り方」(井庭 崇, 情報処理, Vol.52 No.9, 2011)
  • 「パターンの可能性:人文知とサイエンスの交差点」(井庭崇+江渡浩一郎+増田直紀+東浩紀+李明喜, 『思想地図β vol1』, 東浩紀 編, 合同会社コンテクチュアズ, 2010)

    (建築のパターン・ランゲージ)
  • 『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993)
  • 『パタン・ランゲージによる住宅の建設』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1991)※現在 絶版
  • 『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1984)

    (デザイン原理と方法論)
  • 『形の合成に関するノート』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1978)※現在 絶版
  • "A city is not tree" (Christopher Alexander, Architectural Forum 122 April, 1965) [ クリストファー・アレグザンダー, 「都市はツリーではない」]
  • 『オレゴン大学の実験』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 2000)※現在 絶版
  • 『まちづくりの新しい理論』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1989)

    (生と美の哲学)
  • 『The Nature of Order, BOOK ONE: The Phenomenon of Life』 (Christopher Alexander, The Center for Environmental Structure, 2002)
  • 『The Nature of Order, BOOK TWO: The Process of Creating Life』 (Christopher Alexander, The Center for Environmental Structure, 2003)
  • 『The Battle for the Life and Beauty of the Earth: A Struggle Between Two World-Systems』(Christopher Alexander, Oxford University Press, 2012)


【創造理論】

    (創造性の理論的基礎)
  • 『創造性とは何か』(川喜田二郎, 詳伝社, 2010)
  • 『アブダクション:仮説と発見の論理』(米盛裕二, 勁草書房, 2007)
  • 『暗黙知の次元』(マイケル・ポランニー, ちくま学芸文庫, 筑摩書房, 2003)

    (創造の実際)
  • 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです:村上春樹インタビュー集 1997-2011』(村上春樹, 文春文庫, 文藝春秋, 2011)
  • 『感動をつくれますか?』 (久石 譲, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2006)
  • 『決断力』(羽生善治, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2005)

    (創造支援の方法と道具)
  • 『発想法:創造性開発のために』(川喜田 二郎, 中公新書, 中央公論社, 1967
  • 『人を賢くする道具:ソフト・テクノロジーの心理学』(D.A.ノーマン, 新曜社, 1996)
  • 『マインドストーム:子供、コンピューター、そして強力なアイデア』(シーモア・パパート, 未来社, 1982)

    (創造の技術)
  • 『表現の技術:グッとくる映像にはルールがある』(高崎 卓馬, 電通, 2012)
  • 『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』(鈴木 康之, 日経ビジネス文庫, 日本経済新聞出版社, 2008)
  • 『芸術起業論』(村上隆, 幻冬社, 2006)

    (新しい創造)
  • 『シナリオ・プランニングの技法』(ピーター・シュワルツ, 東洋経済新報社, 2000)※現在 絶版
  • 『出現する未来』(ピーター・センゲ, C・オットー・シャーマー, ジョセフ・ジャウォースキー, ベティー・スー・フラワーズ, 講談社, 2006)
  • 『共生のデザイン:禅の発想が表現をひらく』(升野俊明,フィルムアート社,2011)


【システム理論】

    (社会と創造のシステム理論)
  • 「自生的秩序の形成のための《メディア》デザイン──パターン・ランゲージは何をどのように支援するのか?」(井庭 崇, 『10+1 web site』, 2009年9月号) http://10plus1.jp/monthly/2009/09/post-2.php
  • 『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)
  • "An Autopoietic Systems Theory for Creativity" (Takashi Iba, Procedia - Social and Behavioral Sciences, Vol.2, Issue 4, 2010, pp.6610-6625) http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1877042810011298

    (生命のシステム理論)
  • 『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(井庭崇, 福原義久, NTT出版, 1998)
  • 『オートポイエーシス:生命システムとはなにか』(H.R. マトゥラーナ, F.J. ヴァレラ, 国文社, 1991)

    (社会のシステム理論)
  • 『社会システム理論〈上〉』(ニクラス・ルーマン, 恒星社厚生閣, 1993)
  • 『システム理論入門:ニクラス・ルーマン講義録〈1〉』(ニクラス・ルーマン, 新泉社, 2007)
  • 『エコロジーのコミュニケーション:現代社会はエコロジーの危機に対応できるか?』(ニクラス・ルーマン, 新泉社, 2007)


【社会論】

    (社会秩序の形成)
  • 『離脱・発言・忠誠:企業・組織・国家における衰退への反応』(A.O.ハーシュマン, ミネルヴァ書房, 2005)
  • 『法と立法と自由I:ルールと秩序(ハイエク全集 1-8 新版)』(F.A.ハイエク, 春秋社, 2007)
  • 『哲学論集(ハイエク全集 II-4)』(F.A.ハイエク, 春秋社, 2010)

    (情報社会)
  • 『情報社会学序説:ラストモダンの時代を生きる』(公文 俊平, NTT出版, 2004)
  • 『ウェブ×ソーシャル×アメリカ:〈全球時代〉の構想力』(池田純一, 講談社現代新書, 2011)
  • 『ised 情報社会の倫理と設計《設計篇》』(東 浩紀, 濱野 智史 編著, 河出書房新社, 2011)

    (人類社会の歴史的変化)
  • 『虫眼とアニ眼』(養老 孟司, 宮崎 駿, 新潮文庫, 新潮社, 2008)
  • 『声の文化と文字の文化』(ウォルター・J.オング,藤原書店,1991)
  • 『地球を聴く』(坂本龍一,竹村真一,日本経済新聞出版社,2012)

    (近代科学の先へ)
  • 『生きるとは、自分の物語をつくること』(小川洋子, 河合隼雄, 新潮文庫, 新潮社, 2011)
  • 『イメージの心理学』(河合隼雄, 青土社, 1991)
  • 『デカルトからベイトソンへ:世界の再魔術化』(モリス・バーマン, 国文社, 1989)

    (創造的な社会変革)
  • 『ハイ・コンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006)
  • 『芸術と政治をめぐる対話(エンデ全集16)』(ミヒャエル・エンデ, 岩波書店, 2002)
  • 『独立国家のつくりかた』(坂口 恭平, 講談社現代新書, 講談社, 2012)
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